キャッシュカードすり替えで現職の神奈川県警巡査を逮捕 特殊詐欺の受け取り役か

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神奈川県警本部

 高齢者宅を訪問し、キャッシュカードをすり替えて盗んだとして、県警は31日、窃盗の疑いで、第1交通機動隊の巡査の男(24)=横浜市南区六ツ川2丁目=を逮捕した。調べに対し、「間違いない」と容疑を認め、「警察官であるにもかかわらず犯罪を起こし、本当にすみません」と話しているという。

 逮捕容疑は、氏名不詳者と共謀して10月7日夕、横須賀市の80代の無職男性宅を訪問し、男性からキャッシュカード2枚を盗んだ、としている。キャッシュカードを持参した封筒に入れるよう指示し、男性が目を離したすきに別のカードが入っていた封筒とすり替えたという。

 県警によると、同容疑者が訪問する前に、男性宅に横須賀署の刑事課員を名乗る男から電話があり、「捕まえた振り込め詐欺犯があなたの口座から不正に現金を引き出したと言っている。これから署員を向かわせる」などと言われたという。

 盗まれたキャッシュカード1枚を使って、同日夜に横浜市都筑区のコンビニエンスストアの現金自動預払機(ATM)から現金50万円が引き出されていた。16日に男性が金融機関を訪れて、すり替えられたカードが使えるか相談したことから発覚。コンビニ周辺の防犯カメラ映像の解析などから同容疑者が浮上した。

 県警は、同容疑者がほかにも特殊詐欺事件の受け取り役や引き出し役に関わっていなかったか捜査を進める。同容疑者は2013年4月の採用。県警は10月を特殊詐欺撲滅対策推進強化月間としており、寺澤陽公監察官室長は「警察官として言語道断の行為で誠に遺憾。被害者、県民に深くおわびする。捜査や調査の結果を踏まえ厳正に対処する」と謝罪した。