侍J打線、徐々に慣れるも…適時打のオリ吉田、動くボールに「対応しないと」

「5番・DH」で先発出場した侍ジャパン・吉田正尚【写真:Getty Images】

大会前最後の試合となる1日のカナダ戦は必勝誓う「勝つことが1番」

 11月2日(日本時間3日)開幕の「第2回 WBSC プレミア12」(テレビ朝日系列で放送)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」は31日、沖縄セルラースタジアム那覇での「ENEOS 侍ジャパンシリーズ」で世界ランク10位のカナダと対戦し、5-6で敗れた。「5番・DH」で出場したオリックスの吉田正尚外野手はタイムリーを放ったものの、外国人投手の動くボールについて「早く感じ取れるように」と課題を掲げ、1日のカナダ戦に向けて「勝つことが1番」と誓った。

 2回に先発・山口が6失点とまさかの乱調。追う展開となった侍ジャパンは4回に無死二塁で吉田が打席に入ると、もう少しでホームランという右翼フェンス直撃の適時二塁打を放った。試合後には「点差も開いてまず1点というところ、二塁打で出て、繋いでいこう、塁を溜めていかないといけない。後ろに繋ごうと思っていました。少し詰まったんですけど、いい感じで振り切れたので、また頑張ります」と振り返った吉田。その後、日本は1点差まで迫ったものの、追いつくことができなかった。

 最後は追い上げたものの、序盤は外国人投手特有の動くボールに打線が苦しんだ。「打席の中での対応だったり、早く感じ取れるように、打席に立つ前からイメージしながら心がけしながらしていかないといけない」「しっかり打ちに行って詰まった。イメージとズレていた。あとで映像を見直すけど、対応していかないといけないと感じました」と吉田。国際大会では必ず出てくる課題だけに、本番までに慣れていきたい。

「プレミア12」の前に残された試合は1日のカナダ戦のみ。吉田は「勝つことが1番。全員がベストを尽くすだけ」と前を向いた。いいイメージを作り、本番に臨みたいところだ。(Full-Count編集部)

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