琉大付属病院、がんゲノム検査実施へ 最適な薬の提案へ年内にも体制

©株式会社沖縄タイムス社

(資料写真)沖縄県西原町の琉球大学付属病院

 がん患者の遺伝子変異を調べ最適な薬を選ぶ「がんゲノム医療」用の検査について、連携病院に指定されている琉球大学医学部付属病院は年内にも院内患者の検査体制を整える。現状では中核拠点病院の九州大学病院(福岡市)など県外実施施設での受診が必要な県内の患者が、渡航することなく検査を受けられるようになる。

 がんゲノム医療は6月1日から公的医療保険が適用され、患者の費用負担が大幅に軽減された。対象は手術や抗がん剤などの標準治療を終えた人や、標準治療がない希少がんや小児がんなどの患者。採取したがん組織を委託先の検査メーカーで調べ、効果が期待できる薬を検討し、主治医を通して患者に提案する。

 琉大病院がんセンターの増田昌人センター長によると、県内の年間がん罹患(りかん)者約9千人のうち2千~3千人が検査対象になると推計され「琉大の希望患者から検査を始め、来年4月以降は院外の患者も受け入れていきたい」と話す。最適な薬が見つかるのは1~2割程度にとどまるとされることや、遺伝子という「究極の個人情報」保護などの観点から課題も多く、慎重に準備を進めているという。