島根・上関原発は重要電源 中電社長、関電問題「誠に残念」

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記者会見で決算や経営方針を説明する清水社長

 中国電力の清水希茂社長は31日、島根原発2、3号機(松江市)と建設を計画する上関原発(山口県上関町)について「将来の安定供給、低炭素社会実現のために重要な電源だ」とあらためて強調した。関西電力役員らの金品受領問題は「誠に残念」とした上で、法令順守を最優先する業務運営を誓った。

 広島市中区の本社で開いた中間決算の記者会見で説明した。島根2、3号機の安全対策工事の完了が1年遅れることも発表し「もう少し早くという思いはあるが、安全確保が第一だ」と述べた。2号機は安全審査を原子力規制委員会に申請してから、間もなく6年になる。

 この日は、上関原発建設に伴い申請した海上ボーリング調査を山口県が許可した。「一歩前進」と受け止める一方、着手の時期は「安全確保、環境保全への対応を整えてから」と明言を避けた。

 火力発電所の老朽化にも触れた。2020年代半ば以降に深刻になる。建設中の石炭火力の三隅発電所2号機(浜田市)と島根3号機を挙げ「稼働の時期に合わせた休廃止を考える。需給状況も加味して準備する」と説明した。

 関電の問題を受けた質問も相次いだ。中電の社内調査で同様の問題はなかったが「われわれもさらに襟を正す」と表情を引き締めた。自社の原子力事業への波及を問われると「島根の皆さんの思いに影響があるとは思わない」との考えを示した。(桑田勇樹)