「ボリソフ彗星」撮影に成功 美星天文台、太陽系外から飛来

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美星天文台が捉えたボリソフ彗星(赤い四角の内側)=10月28日午前4時30分ごろ(1分間露光の20枚を合成)

 井原市美星町大倉の美星天文台が、太陽系外から飛来した彗星(すいせい)として注目されている「ボリソフ彗星」の撮影に成功した。8月にウクライナのアマチュア天文家が発見した彗星で、12月下旬に地球に最接近するという。

 同彗星の本体は直径2キロほど。明るさは最大で15~16等級程度と非常に暗く、肉眼や家庭用望遠鏡では確認できない。同天文台は9月以降、口径101センチ反射望遠鏡を使って技師2人が観測。未明に東の空に現れた姿を、9月15日から10月28日にかけて計4回、写真に収めた。

 同彗星は「太陽系外の天体の構成物質、有機物の有無などを調べるまたとないチャンスで、世界中の天文台が追跡している」(美星天文台)とされ、国内各地で撮影例が相次いでいる。同天文台によると、岡山県内での撮影状況は不明。

 地球には12月下旬、太陽と地球の距離の2倍(約3億キロ)まで近づき、その後太陽系外へ飛び去る見込み。