京都マルイ、来年5月で撤退 四条河原町の商業施設 「阪急」後継ぐも…

来年5月で閉店する予定の京都マルイ(京都市下京区)

 京都・四条河原町の商業施設「京都マルイ」(京都市下京区)が、来年5月末で撤退することが1日までに分かった。2010年に閉店した「四条河原町阪急」の後を継ぐ形で進出したが、近年は店舗間競争の激化で売り上げの伸びが鈍化。京都を代表する繁華街の一等地に建つビルの中核テナントが、再び白紙となる。

 京都マルイは、住友不動産(東京)が所有する四条河原町南東角のファッションビル地下1階~地上6階に入居し、売り場面積は延べ約8760平方メートル。運営する丸井グループ(東京)は「当初の想定より売り上げの伸び率が低く、住友不動産との契約満了のタイミングで撤退を決めた」という。

 住友不動産によると、マルイ撤退後の入居テナントは未定という。同社が7、8階で直営するレストラン街は運営を続ける方針。

 ビルは阪急京都河原町駅の直上で、観光客でにぎわう東山・祇園やオフィスビルが集積する四条烏丸も近い。好立地の一方、西側では京都高島屋が営業し、来月にはその南隣に京阪グループが商業施設とホテルの大型複合施設の開業を予定。15年には近くの専門店ビル「京都BAL」が増床オープンするなど、激しい競争にさらされていた。

 

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