ヤンキースがエンカーナシオンの契約オプションを破棄 今季34本塁打

日本時間11月1日、ヤンキースは通算414本塁打のスラッガー、エドウィン・エンカーナシオンの来季の契約オプション(年俸2000万ドル)を破棄したことを発表した。エンカーナシオンにはバイアウトの500万ドルが支払われ、エンカーナシオンはフリーエージェントとなって新たな所属先を探すことになる。

今季のエンカーナシオンは、マリナーズとヤンキースで合計109試合に出場し、打率.244、34本塁打、86打点、OPS.875をマーク。8年連続の30本塁打以上を達成したが、右手首の骨折により1ヶ月にわたって戦列を離れたため、同期間では最少の出場試合数に終わり、86打点も同期間では最少だった。また、ポストシーズンでも8試合で打率.161、0本塁打、OPS.536と全く戦力にならなかった。

エンカーナシオンは、2017年に3年6000万ドルの契約でインディアンスに加入し、マリナーズ、ヤンキースと渡り歩いて今季が3年契約のラストイヤー。8年連続30本塁打以上は継続中の記録としてはメジャー最長だが、起用法が指名打者と一塁に限定されること、来季の契約オプションが年俸2000万ドルと高額なことなどから、契約更新を見送られる形となった。今後はフリーエージェント市場で新天地を探すことになるが、長打力こそ健在であるものの、年齢的な衰えが見え始めており、厳しいオフシーズンを過ごすことになるかもしれない。

また、ヤンキースは、アーロン・ヒックスが日本時間10月31日にロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師によるトミー・ジョン手術を受けたことを併せて発表。リハビリには8~10ヶ月を要する見込みであり、順調にいけば戦列復帰は来年の6月~8月ごろとなる。少なくとも来季の開幕には間に合わず、来季の開幕からの数ヶ月を欠場することが確実となった。さらに、ヤンキースは生え抜きのベテラン、ブレット・ガードナーがフリーエージェントとなっており、そちらの動向も注目されている。

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