お宝探訪 室蘭民俗資料館 Part2【8】

タマサイ

©株式会社室蘭民報社

アイヌの女性の首飾り

 アイヌ民族の女性が儀式で使用した首飾り。ひもに連なった青や黒色など多彩な石は、大陸や本州との交易で持ち込まれた「ガラス玉」。民族間の交流を知る手掛かりにもなる。

 ガラス玉は道内にはなく、アイヌ民族は霊力が宿っていると信じていた。母から娘、しゅうとから嫁へと女性間で大切に受け継がれ、普段は家の上座などで大切に保管していたらしい。連なる玉の数が多いほど上等とされ、古銭を玉の間に挟んだり、複雑な模様を施したシトキ(飾り板)をぶら下げたりしたものもある。常設展示されているタマサイは青や紺、白色の玉をきれいに組み合わせており、来館者の目を引いている。

 津川基館長は「来年、白老町に民族共生象徴空間ウポポイが開設される。室蘭にもアイヌ民族に関わる資料が多く残されていることを知ってほしい」と話していた。
(西川悠也)

青や紺、白色のガラス玉をきれいに組み合わせて作られたタマサイ

(2019年11月1日掲載)