【白川郷・五箇山】を巡る!金沢から日帰りで行けるおすすめコース

北陸・金沢を訪れたら、ぜひ足をのばしてほしい「白川郷・五箇山の合掌造り集落」への日帰り旅のプランをご紹介。三角屋根の茅葺き家屋と豊かな自然が織りなす日本の原風景に出合えるスポットなんですよ。

白川郷とは

白川郷は、岐阜県の白川村にある合掌造り(※)が数多く残る地域のことを言います。三角形の屋根が特徴的ですが、これは冬になると雪がたくさん積もるこの地域ならではの知恵を生かした構造となっているのです。今でも人々が生活を送り、伝統的な暮らしを大切に守っています。白川郷は、夏の最高平均気温が、28.7℃と比較的涼しく、冬は最高平均気温が2.6℃と非常に冷え込みます。冬に白川郷を訪れる方は、防寒対策をお忘れなく!白川郷へは、金沢だけでなく、富山や名古屋などからもアクセス可能です。詳しくはコチラをご覧ください。

※床や屋根の重さを支える木の梁を山形に組み合わせて建てた日本の建築様式。

五箇山とは

五箇山は、富山県にある40の集落が集まったエリアのことを言います。そのうち、「相倉集落」と「菅沼集落」が白川郷と共に「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産に登録されています。五箇山エリアにも、合掌造りの家がいくつも残り、今でも人々が生活を営んでいます。五箇山の夏の最高平均気温は30℃、冬の最高平均気温は3℃。白川郷と同様に、冬はしっかりと防寒対策をしたほうが良さそうですね。五箇山へのアクセスはコチラをご覧ください。

いざ出発!金沢から五箇山へ

金沢から五箇山へは、まず金沢駅から新幹線で新高岡駅へ(運賃3,080円、所要時間約14分)。そこから「世界遺産バス(新高岡駅-相倉口間運賃1,000円)」に乗れば、五箇山・相倉まで約60分で到着します。
世界遺産バスを利用する際は、自由に乗り降りができる「フリーきっぷ乗車券(大人2,000円〜)」が便利です。

相倉と菅沼、2つの合掌造り集落を見学

五箇山「相倉」は、山に囲まれた小さな集落。23棟の家屋と田畑、石垣などが織りなすのどかな風景が楽しめます。
相倉から約11km離れた「菅沼」へは、世界遺産バスで移動(相倉口-菅沼間運賃570円、所要時間約20分)。川沿いにある集落で、9棟の家屋が残っています。いずれの集落にも伝統産業館や民俗館などがあり、地域に息づく文化にふれることができます。

塩硝の館で当時栄えた産業を学ぶ

菅沼集落内には、「塩硝の館」があります。塩硝の館は、かつて、五箇山の一大産業として盛んに行われていた、塩硝(火薬の原料となるもの)づくりを再現した建物です。五箇山は日本最大の塩硝の産地として知られています。ここでは、材料の採取方法や、どのように出荷されるのかなど、塩硝づくりの過程を学ぶことができますよ。当時栄えた産業にふれられる貴重な場所ですね。入館料は、大人210円、小人100円です。

五箇山民俗館で昔の暮らしを知る

塩硝の館からほど近くにある「五箇山民俗館」では、当時の生活の様子を学ぶことができます。ここ菅沼集落の中でも最も古い家屋を改装し、五箇山の暮らしを伝える展示施設として誕生しました。当時の人々の知恵によって生まれた生活用具や資料など、約200点以上の展示物を見学することができます。まるで昔の五箇山にタイムスリップしたかのような空間です。ぜひ、当時の生活をのぞいてみましょう。入館料は、大人210円、小人100円。塩硝の館との2館共通券は、大人300円、小人150円です。菅沼集落を散策しながら、塩硝の館や五箇山民俗館へ足を運んでみてくださいね。

バスに乗って白川郷へ移動

五箇山の風景を堪能したら「白川郷合掌造り集落」を目指します。菅沼から白川郷(萩町)へは、世界遺産バスを使って約40分。運賃は870円です。

和田家や長瀬家などの合掌造り家屋を見学

「和田家」は、白川郷を代表する合掌造り家屋。約300年前に建てられたもので、集落内最大規模。庭や生け垣、周辺の田畑や水路などの保存状態も良好です。内部は1階の一部と2階が見学可能。和田家で使用されていた民具などが展示されています。
「長瀬家」は5層建ての合掌造り家屋。荘厳な仏壇や美術品、昔ながらの生活道具などの展示のほか、屋根を葺く様子の映像を見ることができます。
入館料は、いずれも大人300円、小人150円。この2棟のほかにも、家屋が点在しています。

しらおぎで名物料理を食べる

長瀬家から徒歩約3分のところには、白川郷の郷土料理が味わえる「しらおぎ」があります。美しい自然の中で採れた川魚や山菜など、地元ならではの食材を使った絶品メニューがたくさん!人気メニューは「岩魚塩焼き定食(1,700円)」や「そば定食(1,000円)」です。岐阜県名産の和牛「飛騨牛朴葉(ほおば)焼き定食(2,100円)」もおすすめ。合掌造りの街並みを散策したあとは、しらおぎでおいしいランチを堪能しましょう。

白川郷の湯で温泉を楽しむ

白川郷に来たからには、温泉も外せません。しらおぎから徒歩約6分のところには、天然温泉「白川郷の湯」があります。内湯やサウナ、ジェットバスなどさまざまな施設を利用することができます。中でも注目は、絶景が見渡せる露天風呂。合掌造りの集落や美しい山々、清流の庄川を見渡しながら温泉を楽しめますよ。新緑が美しい春や紅葉で彩られる秋など季節折々の風景に出合えます。入浴料金は大人700円、小人300円、6歳未満無料となっています。タオル150円、バスタオル300円で貸出も行っているので手ぶらで行っても楽しめます。温泉を満喫したあとは、また白川郷散策へ向かいましょう。続いてのスポットはここから徒歩約11分のところです。

野外博物館 合掌造り民家園を見学

使われなくなった合掌造り家屋を移築・保存してつくられた博物館。園内の風景や建築、展示物などを通して、自然によりそって生きる昔ながらの暮らしにふれることができます。
敷地内には、県指定の重要文化財9棟を含めた25棟の家屋のほか、水車小屋や神社、お寺の本堂なども点在。内部を公開している家屋のなかには、屋根裏まで見学できるものもあります。入館料は大人600円、小人400円。

食事喫茶 今昔でひとやすみ

朝からたくさん歩き回ってちょっと疲れてきたら、「食事喫茶 今昔」へ向かいましょう。合掌造り民家園から徒歩約4分で到着します。ここはおいしいランチも食べられますが、おやつの時間には、おいしいスイーツを求めて訪れる人もたくさんいるほど。やっぱり疲れた体には甘いものですよね。おすすめメニューは「あずき汁だんご(600円)」。甘いあずき汁と、米粉で作られた素朴な味わいのだんごが絶妙にマッチ。ちなみに、あずきは日本の和菓子によく使用され、和菓子には欠かせない食材として古くから愛されています。ぜひ日本に来た際は、和菓子も味わってみてくださいね。ゆっくり休んだあとはまた集落散策へ。ちょっとここで和田家へ戻りましょう。

荻町城跡展望台から合掌造り集落の景観を楽しむ

合掌造りの集落を一望する「荻町城跡展望台」は、写真撮影にベストなスポットです。歩いて行くこともできますが、和田家のスイレン池の前からシャトルバス(運賃200円)が発着。積雪時には閉鎖されますが、その場合は展望台の駐車場から景色が楽しめます。

こびき屋でお土産を買う

そろそろ旅も終盤を迎えます。最後に「こびき屋」に寄ってお土産を買いましょう。荻町城跡展望台から徒歩約10分、和田家の隣に位置しています。お菓子やお酒、ご当地キャラクターのグッズなどバラエティ豊かなお土産を取りそろえています。季節限定の商品も手に入るかも。白川郷のある岐阜県飛騨地方で古くから親しまれている、さるぼぼ(※)もありますよ。旅のしめくくりは、こびき屋ですてきなお土産をゲットしましょう。

※「猿の赤ちゃん」という意味のお守り人形

高速バスに乗り、一路金沢へ

帰りは白川郷から高速バスで金沢駅まで戻ります。所要時間は約1時間15分、運賃は2,000円。座席は予約制なので、インターネットから事前に手続きしておくのがベターです。

知っておくとさらに楽しめる豆知識をご紹介!

白川郷の冬のライトアップについて

毎年数日にわたって開催されるライトアップでは、ぜひ一度は見たい神秘的な白川郷の夜景を楽しむことができます。集落を覆う雪と、その雪を温かく照らす光が白川郷の夜を彩ります。ライトアップを見るためには事前予約が必要となりますのでご注意を。また夜間は非常に冷え込むため、防寒対策を万全にして参加してくださいね。

荷物預り場所はココ

白川郷内には、荷物を預かってくれる場所があります。旅行中は気づいたら荷物が増えていた…なんてこともありますよね。その時は、「白川郷バスターミナル」へ行きましょう。白川郷バスターミナル内には、有料で荷物を預かってくれるところがありますよ。料金は、中小型500円、大型1,000円。当日のみ(8:00 am ~ 5:00 pm)預けることが可能です。旅行中も、自由に快適に移動ができますね。ぜひご利用ください。

合掌造りの集落には、今でも人々が暮らしています。屋敷内や田畑への無断立入や、夜間から早朝の見学は控えましょう。茅葺きの家屋は火に弱いので、集落内での歩きタバコも厳禁です。

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