世界若手科学者サミットが中国・浙江省で始まる

世界若手科学者サミットが中国・浙江省で始まる

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【温州(中国)2019年10月31日新華社=共同通信JBN】World Young Scientist Summit 2019(2019年世界若手科学者サミット)が10月26日、中国東部の浙江省温州で開幕した。

中国科学技術協会と浙江省人民政府が後援し、浙江省科学技術協会と温州市人民政府が共催するサミットは、より良い未来のために世界の人材を集めることを目指している。

サミットには内外の若手科学者や、ノーベル賞受賞者のジョージ・フィッツジェラルド・スムート氏、チューリング賞を受賞したマーティン・エドワード・ヘルマン氏、ならびに中国の理工学者である戚発ジンとチェン・ジュンシの両氏などのトップ科学者が参加した。彼らは、将来の科学技術開発の動向、および彼らの起業、教育、保健、スマート製造、リソースへの影響、ならびに対策を探った。102カ国・地域、国際機関から約800人の著名な科学者、起業家、若手技術者が開会式に出席した。

サミットでは世界の若手科学者および起業パーク向けの起業ファンドが立ち上げられ、シ・イーゴン西湖大学学長、ノーベル物理学賞受賞者のジョージ・フィッツジェラルド・スムート氏、アリババグループのジア・ヤンチン副社長が基調講演を行った。

浙江省は近年、「インターネット・プラス」構想と生命科学・保健科学に焦点を絞り、科学技術研究開発への投資を強化してきた。

政府は、浙江大学や西湖大学などいくつかの高レベルの研究大学と、Zhejiang Lab(浙江ラボ)、中国科学院のNingbo Institute of Materials Technology & Engineering(寧波材料技術・工学研究所)、中国科学院のZhejiang Institute of Oncology and Basic Medicine(浙江腫瘍学・基礎医学研究所)などの研究機関を育成するため、一連のターゲットを絞った効果的な政策を採用してきた。また、国家独立イノベーション実証区、科学・技術イノベーション回廊、ハイテク区のようなハイレベル地域イノベーションプラットフォームが設立されてきた。Alibaba DAMO Academy for Discovery, Adventure, Momentum and Outlookなど多くの主要な企業研究機関、およびハイテクの特徴を備えた多くの町が開発されてきた。

同時に、基礎研究、企業イノベーションのアップグレード、革新的産業クラスターの育成、5G +、産業インターネットなどの科学技術イノベーションの主要プロジェクトを実施するための取り組みが行われてきた。浙江省は支援政策を強化し、政府サービスのデジタル変革を促進して、ビジネス環境がイノベーションと起業を助長するようにしてきた。

ソース:The 2019 World Young Scientist (Wenzhou) Summit