ダルビッシュはオプトアウトせず カブスの番記者がレポート

メジャーリーグはワールドシリーズを終え、正式にオフシーズンに突入した。その初日となった日本時間11月1日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ダルビッシュ有(カブス)はオプトアウトの権利を行使せず、来季も引き続きカブスでプレイする意向を固めたという。同サイトでカブスの番記者を務めるジョーダン・バスティアンが伝えている。

シーズン終了時、ダルビッシュはカブスのことを自身と家族にとって「完璧な環境」であると表現し、オプトアウトの権利の行使には否定的な姿勢を示していた。カブスとの6年契約の2年目を終え、4年8100万ドルの契約を残すダルビッシュだが、オプトアウトの権利を行使することなく、引き続きカブスの一員としてプレイすることになりそうだ。

カブスは今オフ、先発左腕のコール・ハメルズがフリーエージェントとなるため、ダルビッシュがオプトアウトの権利を行使すれば、先発ローテーションに2つの大きな穴が開くところだった。ジョン・レスターとカイル・ヘンドリックスは来季もカブスとの契約があり、ホゼ・キンターナも年俸1050万ドルの球団オプションを行使されることが確実なため、先発ローテーション5枠のうちダルビッシュを含めた4枠は、来季も同じ顔ぶれになる。アドベルト・アルゾレイとアレック・ミルズが先発5番手の座を狙うが、ハメルズの穴は外部からの補強で埋める可能性もあるだろう。

今季のダルビッシュは、31試合に先発して178回2/3を投げ、6勝8敗、防御率3.98、229奪三振、56与四球をマーク。前半戦で防御率5.01に終わったのに対し、後半戦は81回2/3で防御率2.76、118奪三振という素晴らしいパフォーマンスを見せ、四球をわずか7個しか与えなかった。後半戦の奪三振率(37.8%)はリーグ最高で、メジャー全体でもゲリット・コール(アストロズ)とジャスティン・バーランダー(アストロズ)に次ぐ数字だった。

カブス残留を決断したと見られるダルビッシュ。来季はカブスのエースとして、サイ・ヤング賞争いに名乗りを上げるくらいの活躍を期待したい。

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