原子力艦船横須賀寄港千回に 米空母レーガン、2日帰港

原子力空母ロナルド・レーガン

 横須賀市は1日、米海軍横須賀基地(同市)に配備されている原子力空母ロナルド・レーガンが2日午後0時半ごろ、同基地に帰港すると発表した。外務省が同日、市に伝えた。今回のR・レーガンの寄港で、原子力艦船の同基地への通算寄港数は千回に達する。

 同基地へ最初に寄港した原子力艦船は、1966年5月30日の原子力潜水艦スヌーク。年間の寄港数は当初1桁台が多かったが、1982年以降は湾岸戦争が勃発した91年の35回をピークに2桁台が続いている。昨年は24回で、今年は11月1日現在で18回。

 寄港地は、1964年の日米両政府の覚書などにより、横須賀、佐世保(長崎県佐世保市)、ホワイトビーチ(沖縄県うるま市)の3基地に限定。ただ、佐世保、うるま両市によると、同日現在の通算寄港数はそれぞれ460回と598回と、横須賀が他2市を大きく上回っている。

 帰港を受け、市内の市民団体「ヨコスカ平和船団」は2日午後7時から県内の6団体とともに同基地の正門前に集まり、抗議文を提出する方針。また、原水爆禁止日本協議会や原子力空母の母港化を阻止する三浦半島連絡会などは、5日午後1時から抗議行動をするとしている。

 市によると、今回の寄港は物資の補給や乗組員の休息などが目的。R・レーガンはインド太平洋地域での警戒任務のため、同基地を9月14日に出港していた。

© 株式会社神奈川新聞社