これを観たら終わり?約30年前に『IT/イット』のTVシリーズが存在していた!

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11月1日より全国ロードショー中の映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』。 実は、約30年前にすでにTVシリーズとして『イット』が映像化されていたことを知っているだろうか?

2017年に公開され、大きな話題となった映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の完結編として、2019年11月1日より全国ロードショーの『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』。
‘‘モダン・ホラーの帝王’’として名高いスティーヴン・キング原作の同名小説を映像化した同作だが、実は本シリーズよりも以前となる、約30年前にTVシリーズとして一度映像化されているのをご存じだろうか?
ここでは、1990年製作のTVシリーズ『イット』を紹介しよう。

『IT/イット』とは?

https://www.imdb.com/name/nm0000175/mediaviewer/rm4132217088?ref=nmmimiallsf_6

『IT/イット』は、1986年に発表されたスティーヴン・キング原作のホラー小説が基になっている。
本作に登場するピエロのペニーワイズは、おとぎ話『三びきのやぎのがらがらどん』に登場するトロールや実在した連続殺人鬼で、ピエロの格好で子供たちと接していたことで悪名高いジョン・ゲイシーの影響を受けているとされている。
小説や現在公開中の映画版でも、ペニーワイズはたびたび‘‘IT’’と呼称されるが、これは鬼ごっこの際に英語圏では鬼のことを‘‘IT’’と呼ぶことから、このように呼ばれているのだ。
『IT/イット』が世間に与えた影響はあまりにも大きく、本作が原因で「ピエロ恐怖症」になった人が続出したという逸話さえある。

そんな『IT/イット』は、1990年にテレビ・ミニ・シリーズとして2部構成で映像化。
のちの2017年には新たな映像化作品として『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が公開となった。
こちらも2部構成という形になっており、現在、完結編となる『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』が大ヒット上映中である。

『イット』(1990)あらすじ

https://www.imdb.com/title/tt0099864/mediaviewer/rm1996960000?ref=ttov_i

『イット』の物語は、1990年のメイン州デリーの小さな街で幕を開ける。
子供ばかりを狙った連続殺人事件が発生し、この事件に関心を持ったマイク(ティム・リメイド)は、現場近くである男の子の写真を見つける。
その写真は、マイクの心に深い傷跡を残した過去のある事件に関係するもので、30年前の記憶がふつふつと蘇ってくるのだった。

30年前のデリーでは、不吉な事件が発生していた。
雨の降りしきる日に、兄のビル(ジョナサン・ブランディス)より譲られた紙製の船で遊んでいたジョージー(トニー・ダコタ)だったが、船が下水溝に流されてしまう。
その時、下水溝の中を覗き込むジョージーに不気味な声が語り掛ける・・・ピエロの格好をした‘‘それ’’は、ジョージーを下水溝の中に引きずり込もうとし殺害。
弟と共に遊ばなかったビルは心に傷を負ってしまう、
この事件をきっかけに、幻覚を見るようになったビルは、6人の同級生と共に、真実とは受け入れがたく、あまりにも残酷で悲劇的な経験をすることになるのだった・・・。

そして、もしも‘‘それ’’がもう一度現れた時には、再び全員で集まることを約束するのであった。

日本では映画として公開!3時間を超える‘‘恐怖体験’’

https://www.imdb.com/title/tt0099864/mediaviewer/rm4279640320?ref=ttmimiallpbl_3

1990年の『イット』は、日本では1本の映画として知られている。
もともと前編・後編の2部構成で製作されたTVシリーズであるのだが、これを3時間超えの映画として日本では公開または放送したのである。
そのため、映画として認識しているファンも多いことだろう。

本作は、大人になった「ルーザーズ・クラブ」(劇中で冒険を繰り広げる7人組)が、自身の記憶をさかのぼり、‘‘それ’’と対峙した夏の日の思い出を振り返る形で進行していく。
そのため、回想という形で、少年時代の日々が描き出されるわけだが、7人各々の回想シーンのみで前編を終えるのだ。
これが秀逸なのは言うまでもなく、なぜか記憶が曖昧になってしまっている彼らの葛藤や再び‘‘それ’’と対峙しなければならない恐怖が、鮮明に映し出されており、これから訪れるであろう‘‘恐怖体験’’を視聴者に印象づけるのだ。

なぜ、‘‘それ’’は彼らにしか見えないのか?

https://www.imdb.com/title/tt0099864/mediaviewer/rm765466112?ref=ttmimiallsf_80

‘‘それ’’と呼ばれるピエロの殺人鬼ペニーワイズは、主人公となる7人の目にしか見えない。
鮮血の水道、血で染まったアルバム、亡き父の幻影など、周囲の大人には決して見えず、7人以外の子供たちの目にも映ることはない。
なぜ、彼ら7人にしか見ることができないのか?
それは、この7人組が生きてきた人生に関係があるのだろう。
ルーザーズ・クラブの面々は、これまでの人生において、壮絶かつ普通とは異なる人生を歩んできた。
父親からの暴力に耐えるベバリー、父を戦争で亡くしたベン、そして弟をペニーワイズに殺されたビル。
彼らの人生を可笑しく思ったペニーワイズの悪戯によって、彼らの目にのみ映るのだろう。

https://www.imdb.com/title/tt0099864/mediaviewer/rm744694528?ref=ttmimiallsf_58

ラストに描かれる‘‘それ’’の正体を観た時、あなたはもう後戻りはできない・・・。

11月1日より全国ロードショー中の映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』を鑑賞した後は、ぜひとも1990年公開の『イット』も鑑賞してもらいたい。
2つの作品を見比べてみるのも面白いかもしれない。