千曲川の堤防決壊、地盤も要因か

水通しやすく浸透?

©一般社団法人共同通信社

台風19号による大雨で決壊した千曲川の堤防付近を調査する、新潟大の卜部厚志教授(左)=10月15日、長野市

 台風19号で長野市の千曲川の堤防が決壊したのは、越水による損傷だけでなく、大量の川の水が地下に浸透したことも要因の一つと専門家が分析している。水を通しやすい地盤だったとみられるが、地下構造の対策には限界があり、「素早く避難するために日頃からの備えが大切だ」と訴えている。

 新潟大の卜部厚志教授(地質学)は、決壊場所の地面が深く削られ、大粒の石が積もっていたことに注目。「地下は水を通しやすい砂利の層なのではないか」と指摘。長野市立博物館によると、現在の堤防の場所は、江戸時代に存在した城の堀と一致するといい、卜部教授は地下に水の通り道がある可能性を示唆した。