燕新助っ人・エスコバーはエリート“野球一族” DeNA左腕、アクーニャJr.も

DeNAのエドウィン・エスコバー(左)とヤクルトに加入するアルシデス・エスコバー【写真:荒川祐史、Getty Images】

ヤクルトは2015年にゴールドグラブ賞、オールスター出場のアルシデス・エスコバーと契約

 ヤクルトが契約したアルシデス・エスコバー内野手は、ベネズエラ出身。オールスターにも出場したバリバリのメジャーリーガー。まだ32歳でもあり、大いに活躍が期待されるが、エスコバーの一族は、メジャーリーガーを多数輩出している。

主要なエスコバーの親族を見ていこう。成績はMLBのみ。

○本人
アルシデス・エスコバー 1986年12月生まれ
遊撃手 1437試合5307打数1367安打41本442点174盗、率.258 
2015年ゴールドグラブ、オールスター出場

 ブルワーズ、ロイヤルズで活躍。打撃は非力だが、守備範囲が広く肩も強い遊撃手として活躍。俊足で盗塁成功率が高い。今季はホワイトソックスに移籍したがメジャーではプレーせず。AAAでも遊撃手としてプレー。

○叔父
ホセ・エスコバー 1960年10月生まれ
内野手 10試合15打数3安打0本1点0盗、率.200

 メジャーでは1991年、インディアンスで10試合に出場しただけだが、マイナーでは1979年から13シーズンに渡り1005試合に出場した遊撃手。息子のエドウィン、エルビスも野球選手になる。 

○従兄妹
エドウィン・エスコバー 1992年4月生まれ
 左腕投手 27登1勝2敗0SV25.2回19三振、防率7.01

 レッドソックスとダイヤモンドバックスで2シーズン投げたが結果を出せず。2017年に日本ハムに入団、翌年シーズン中にDeNAに移籍。DeNAでは同じベネズエラ出身のラミレス監督の信頼厚く、セットアッパーを務める。NPBでは168登11勝12敗2SV 53HD 184.2回194三振、防率3.36。同じリーグのヤクルトにやってくるいとこのアルシデスには、良いアドバイスをするのではないだろうか。

ブレーブスで昨季、新人王を獲得したアクーニャJr.も

エルビス・エスコバー 1994年9月生まれ
外野手、左腕投手。MLBでの記録なし。

 エドウィンの弟。2012年にパイレーツ傘下となり、左打ちの外野手としてプレーするもメジャー昇格ならず。2018年から兄と同じ救援左腕投手となり、メジャー昇格を目指している。

ケルビム・エスコバー 1976年4月生まれ
右腕投手 411登101勝91敗59SV 1507回 1310三振、防率4.15

 ブルージェイズ、エンゼルスで12シーズンに渡って活躍した先発投手。二桁勝利を6回記録している。2007年にキャリアハイの18勝を挙げたが翌年3月に右肩を故障し手術したが2013年に引退した。

ビセンテ・カンポス 1992年7月生まれ
右腕投手 1登0勝0敗0SV 5.2回4三振、防率3.18 

 パワーピッチャーとして期待され2009年にマリナーズに入団したが、MLBでの登板は2016年ダイヤモンドバックスでの1試合だけ。今年はパイレーツ傘下のマイナーと米独立リーグで投げた。

ロナルド・アクーニャJr. 1997年12月生まれ
外野手 267試合1059打数302安打67本165点53盗、率.285

 2018年、ブレーブスで衝撃のデビューをした右打ち外野手。26本塁打、打率.293で新人王を獲得。2年目の今季は41本に加え37盗塁で盗塁王を獲得。スピードとパワーを持ち合わせ、スター街道を駆け上がりつつある。

 中米諸国では、こうした「野球一家」はそれほど珍しくないが、野球選手のDNAを色濃く持つアルシデス・エスコバーは、どんなプレーを見せてくれるだろうか?(Full-Count編集部)

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