メッツの新監督に元スター外野手のベルトランが就任

日本時間11月2日、メッツは自軍の新監督にカルロス・ベルトランが就任することが決定したことを発表した。契約期間は3年で、4年目は球団側に選択権のあるオプションとなっている。プエルトリコ出身のベルトランは、メッツ史上初のラテンアメリカ出身の監督となる。日本時間11月5日に本拠地シティ・フィールドで記者会見が行われる予定だ。

球団史上、最も活躍したフリーエージェント移籍選手の1人であるベルトランは、そのリーダーシップを高く評価され、監督就任を希望する声が高まっていた。CEOのジェフ・ウィルポンは「彼がチームに戻ってきてくれることについて、我々はとてもワクワクしているし、きっと我々の熱狂的なファンたちも同じだと思う」と語り、ベルトランの監督就任を歓迎した。

ベルトランは2005年に7年1億1900万ドルの大型契約でメッツに加入し、契約最終年の途中でトレード放出されるまでの6年半の間に打率.280、149本塁打、100盗塁を記録。オールスター・ゲームにも5度選出された。2011年7月にザック・ウィーラーとのトレードでジャイアンツへ移籍し、アストロズ時代の2017年にはワールドシリーズ制覇を経験。引退後は、ヤンキースで特別アドバイザーを務めていた。

先月、アストロズ時代の同僚であるカルロス・コレアが「彼は素晴らしい監督になると思うよ。彼が監督になれば、クラブハウスの雰囲気が一変すると思う。彼は若い選手たちに野球への取り組み方など様々なことを教えてくれる」と語ったように、現役時代のリーダーシップに対する評価は極めて高く、監督としての手腕は未知数であるものの、その手腕には大きな期待が集まっている。

ベルトランは、メッツでの監督業にのみ興味を示していたため、その希望が叶う形での監督就任となった。ベルトラン以外には、ジョー・ジラルディ(フィリーズの監督に就任)、エドゥアルド・ペレス、ティム・ボガー、デレク・シェルトンらが新監督候補に挙がっていた。

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