マーリンズが正二塁手・カストロの契約オプションを破棄

今季、全162試合に出場したスターリン・カストロだが、マーリンズでプレイする期間は終わりを迎えたようだ。日本時間11月2日、マーリンズはカストロの来季の契約オプション(年俸1600万ドル)を破棄したことを発表。カストロにはバイアウトの100万ドルが支払われ、カストロはフリーエージェントとなって新たな所属先を探すことになる。

今季のカストロは、後半戦に打率.302、16本塁打、52打点、OPS.892の活躍を見せ、シーズン通算では打率.270、22本塁打、86打点、OPS.736をマーク。本塁打数と打点数で自己ベストを更新するなど、正二塁手として上々の働きを見せた。より安価な契約でマーリンズに残留する可能性はゼロではないものの、マーリンズが大規模な球団再建を進めていることを考えると、その可能性は極めて低いと言えるだろう。

マーリンズは、今年7月にトレードでカストロの放出を画策したものの、高年俸がネックとなり、交渉がまとまらなかった経緯がある。カストロは優勝争いと無縁のマーリンズで2年間を過ごしたこともあり、優勝争いができるチームでのプレイを希望していると見られており、MLB公式サイトでマーリンズの番記者を務めるジョー・フリサロは、年俸700万ドル前後での契約を得られるだろうと見込んでいる。

今季の成績は決して悪いものではなく、正二塁手としての獲得を検討する球団は少なくないはずだ。フリサロは、アンソニー・レンドンとハウィー・ケンドリックのどちらか一方、または双方が退団した場合のナショナルズを移籍先の候補の1つに挙げている。すでに通算1470試合、1617安打の実績がありながら、まだ29歳と若い点も魅力的な要素となるだろう。

カブスでメジャーデビューして6年間プレイしたあと、2016年から2年間ヤンキースで正二塁手を務めたカストロは、2017年オフにジャンカルロ・スタントンが移籍する大型トレードの交換要員の1人としてマーリンズに移籍。チーム状況に不満を抱えながらも2年間レギュラーとして活躍したが、来季はどのチームでプレイすることになるのだろうか。

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