長崎市が国宝など特別査察 5日まで53カ所点検

敷地内の消火栓設備を点検する市中央消防署員ら=長崎市、出島和蘭商館跡

 10月31日に那覇市で発生した首里城火災を受けて、長崎市は1日、市内の国宝や国指定重要文化財施設の特別査察を始めた。5日までに53カ所を点検する。
 市中央消防署員らが国指定史跡「出島和蘭商館跡」(同市出島町)を訪れ、敷地内を点検。消火栓や自動火災報知機などを入念にチェックし、異常は見つからなかった。
 市文化観光部出島復元整備室の柴田恭郎室長は「首里の火災も人ごとだと思えない。火災を起こさないよう、従業員を含めて、あらためて施設管理の徹底を図りたい」と話した。同署の担当者は報道陣に「まずは火災を起こさないこと。消火機器の取り扱いや施設内での管理を徹底してもらいたい」と話した。

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