地震前と同じ場所での居住 83%が望む

厚真町が住民アンケート、「移転したい」は1割

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 胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町が住民を対象に行ったアンケートによると、8割以上が「地震前と同じ住所に住みたい」と考えていることが分かった。「別の住所に移転」は1割となっており、住み慣れた地元での生活を望んでいる実態がある。

 アンケートは7月下旬から8月上旬にかけて、2120全世帯を対象に実施。852人(回収率40・2%)が回答した。

 建物は北部地区(幌内、富里、吉野など)の2割が全壊する大きな被害を受けた。現在の住まいを聞いたところ、77・4%が「地震時の自宅」で生活しており、「仮設住宅など」は12・8%。

 今後の住まいについては、83・3%が「同じ住所」と回答。「移転希望」は10・7%で「決めかねている」は6%だった。このうち、全壊世帯では「同じ場所」が48・5%にとどまり、42・4%が「移転」を希望していることが分かった。

 移転希望者に場所を聞いたところ、「厚真町内」は54・7%でトップ。次いで「同じ地区」21・9%、「町外」は15・6%だった。「決めかねている」は7・8%あった。被害が大きかった北部地区の住民については、「町外移転」の希望者が22・7%となり、厚真地区(4・5%)や上厚真地区(15・4%)に比べて高かった。

 さらに、移転する理由については「土砂災害の心配」「便利な所」「病院の近く」「復旧工事の影響」「避難に不安」が上位に入っている。住宅に関して困っていることを聞くと「再建費用の確保」「現在地の安全性」「災害復旧の見通し」「修繕か建て替えの判断」「住宅再建に関する情報」を挙げている。

 町はアンケート結果を復旧・復興計画に盛り込みながら、必要に応じた住宅再建を支援していく考えだ。
(佐藤重伸)