多賀城太鼓 響き後世に 鹿踊と共に40年 保存会会員募集

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小中学生の会員も多賀城太鼓の練習に励んでいる

 宮城県多賀城市の創作太鼓グループ「多賀城太鼓保存会」が会員減少に悩んでいる。設立は1979年。小学生から社会人まで約30人が活動しているが、規模は一時の半分に。会は「東日本大震災からの復興の響きを」と、見学や体験参加者を募っている。

 多賀城太鼓は「多賀城鹿踊(ししおどり)」と共に誕生した。鈴木新津男会長(67)は「創設時のメンバーは30代を中心に20人ほど。仙台市の作曲家片岡良和さんが曲を作り、太鼓のたたき方を塩釜市の塩釜神楽の担当者から教わった」と振り返る。

 80年には練習場となる多賀城市郷土芸能道場が同市鶴ケ谷1丁目に開設された。男女を問わず小中高生も加わり、会員は一時60人まで増加。万葉まつりなど市内の各種イベントに参加して県外にも足を運んだ。20年ほど前から会員数が低迷するようになり、今は週1回の練習に参加者が1人の時もあるという。

 2013年には大阪の企業から直径2.5メートルの特大太鼓の寄贈を受けている。鈴木会長は「震災復興も願い、市民を元気づける音を響かせたい」と語る。

 会員の山王小6年後藤敏仁君(11)は「両親や兄もやっていたので3年生から始めた。将来は大きな太鼓をたたきたい」と意欲的。東豊中2年本郷龍聖さん(13)は「腕を上げ続けて疲れるが、楽しい」と語る。

 練習は毎週金曜の午後6時半から1時間。会費はなく、市の補助金などを活動費に充てている。連絡先は鈴木会長090(9034)8369。