BABYMETAL、西川貴教、WANIMAなど10月リリースの15作品を紹介

フリーマガジン『music UP's』vol.180(10/20発行)に掲載中の『DISC GUIDE』から、10月リリースの11作品を紹介!

1.『二歳』/渋谷すばる
2.『綺麗な三角、朝日にんげん』/JYOCHO
3.『METAL GALAXY』/BABYMETAL
4.『神楽色アーティファクト』/まふまふ
5.「ウィスキーハロウィン」/Mr.FanTastiC
6.『The Best of Listen To The Music』/槇原敬之
7.「Crescent Cutlass」/西川貴教
8.『カルペ・ディエム』/THE BACK HORN
9.『COMINATCHA!!』/WANIMA
10.『消えない - EP』/赤い公園
11.『潜潜話』/ずっと真夜中でいいのに。

『二歳』/渋谷すばる

Album 10/9 Release

World art/WARNER MUSIC JAPAN
【初回限定盤(DVD付)】
WPZL-31673~ 4 ¥4,000(税抜)
【通常盤】
WPCL-13113 ¥3,000(税抜)
※初回プレス特典

ジャケ写の通り、身も心も真っ裸で挑んだ、清々しくも情熱的な全12曲を収録。シンプルなアレンジの「ぼくのうた」では切実な想いを打ち明け、自身のルーツを込めたパンクロックナンバー「ワレワレハニンゲンダ」、クスッとくるオチまで用意された「来ないで」など、バラエティー豊かな仕上がりで、“歌を歌いたい”という強い決心も痛いくらいに届いた。“二歳”だからこその無我夢中さと恐るべしバイタリティーをご堪能あれ!
TEXT:千々和香苗

『綺麗な三角、朝日にんげん』/JYOCHO

EP 10/9 Release

No Big Deal Records
NBPC-0073
¥1,200(税抜)

海外公演も次々と成功させて勢いに乗るJYOCHOの2nd EP。ピアノとフルートが絡む激情的なリフから始まり、目の覚めるような高速BPMで5人がバチバチと研鑽し合っているグルーブがたまらない表題曲を筆頭に、新たなフェーズへ突入したことが明確に伝わってくる。4曲ともこれまでにないアプローチが目立ち、いい意味でだいじろーのギターばかりに耳が行かなくなった。バンド感はさらなる高みに到達。
TEXT:田山雄士

『METAL GALAXY』/BABYMETAL

Album 10/11 Release

TOY’S FACTORY
【初回生産限定SUN盤(2CD)】
TFCC-86684 ¥4,500(税抜)
【初回生産限定MOON盤(2CD)】
TFCC-86685 ¥4,500(税抜)
【初回生産限定盤(2CD+DVD)】
TFCC-86686 ¥4,200(税抜)
【通常盤(2CD)】
TFCC-86687 ¥3,500(税抜)
【アナログ盤(2VINYL)】
TFJC-38037 ¥5,000(税抜)

新体制で初となるアルバム。2枚組仕様の今作はDisc-1の冒頭を飾る「FUTURE METAL」〜「DA DA DAN
CE (feat. Tak Matsumoto)」の流れに従来のファンは驚くだろう。特に後者はユーロビート+メタルでド肝を抜く超強力ナンバー。他にもラテン、シティポップ、フォークメタルなど過去最高の振れ幅を持つ全16曲が並ぶというボリューム。衝撃の連続みたいな大傑作の誕生だ!
TEXT:荒金良介

『神楽色アーティファクト』/まふまふ

Album 10/16 Release

A-Sketch
【初回生産限定盤A(DVD付)】
AZZS-90 ¥2,750(税込)
【初回生産限定盤B(DVD付)】
AZZS-91 ¥2,750(税込)
【通常盤】
AZCS-1082 ¥2,200(税込)

このアルバムはファンの期待をひとつも零すことはないと断言する。前作から2年振りとなる今作は、なんと4曲のタイアップ楽曲を含めた過去最多の20曲を収録! 以前にも増した“和”要素に加え、中国語を歌詞に取り入れた「曼珠沙華」、声色を変える「女の子になりたい」など斬新なアプローチをしつつも、やはり馴染み深いのは、まふまふ特有の電子音。彼の中に息衝く負の感情が生み出した、声、音の強さを感受してほしい。
TEXT:小町碧音

「ウィスキーハロウィン」/Mr.FanTastiC

Single 10/16 Release

PONY CANYON
PCCG-70463
¥1,000(税抜)

メジャーデビューからわずか4カ月、多彩なレパートリーを持つ大阪の4人組が新たな魅力をアピールする2ndシングルをリリースした。スウィングする演奏と《乾杯!》というシンガロングがゴキゲンな表題曲はパーティーソングと思わせ、実はメッセージがシリアスというところがユーモアを忘れない熱血漢の彼ららしい。カップリングの「それでも僕らは」はデビューシングル「絶走」同様、シンガロング必至のロックナンバー。アツい!
TEXT:山口智男

『The Best of Listen To The Music』/槇原敬之

Album 10/23 Release
USM

【初回盤(SHM-CD+DVD)】
UPCY-9913 ¥3,600(税抜)
【通常盤(SHM-CD)】
UPCY-7614 ¥3,000(税抜)
【アナログ盤】
UPJY-9087〜8 ¥4,500(税抜)
※12月4日発売

デビュー30周年プロジェクト第一弾リリースは、3作発表してきたカバーアルバムシリーズから選りすぐりの楽曲を集めたベスト盤。YMOの「君に、胸キュン。」や宇多田ヒカルの「traveling」といった時代を超えて響く名曲の数々が、槇原敬之の表情豊かな歌声、創意工夫に富んだアレンジでまた新たなポップスとして楽しめる。フジファブリックの「若者のすべて」、YUKIの「聞き間違い」の新録も嬉しい。ちなみにリマスタリングは砂原良徳。
TEXT:田山雄士

「Crescent Cutlass」/西川貴教

Single 10/23 Release

EPIC Records Japan
【初回生産限定盤(DVD付)】
ESCL-5293〜4 ¥1,850(税抜)
【期間限定生産盤(DVD付)】
ESCL-5296〜7 ¥1,850(税抜)
【通常盤】
ESCL-5295 ¥1,350(税抜)

3rdシングル表題曲は劇場版『Thunder
bolt Fantasy 西幽玹歌』のために書き下ろした主題歌。イントロから聴く者を鼓舞する“ウォー、ウォー!”のコーラスで幕を開け、勇壮かつオリエンタルなメロディーに胸が熱くなるロックサウンドに仕上がっている。対して、カップリング曲「Claymore」はなんとYosh(Survive Said The Prophet)が作詞を手掛け、ゴリゴリのラウドな質感を備えた曲調で攻めている。
TEXT:荒金良介

『カルペ・ディエム』/THE BACK HORN

Album 10/23 Release

SPEEDSTAR RECORDS
【初回限定盤A(Blu-ray付)】
VIZL-1615 ¥6,500(税抜)
【初回限定盤B(DVD付)】
VIZL-1616 ¥5,500(税抜)
【通常盤】
VICL-65224 ¥2,800(税抜)

THE BACK HORNの新たな一歩と謳う4年振りのオリジナルアルバム。結成から20年が経っても変わらない、“生きること”を歌うというバンドの哲学を再認識した上で、音楽面ではファンク~ダンスサウンドをもう1本の背骨としながら多彩な表現に挑んでいる。硬軟織り交ぜたその幅広さが印象付けるバンドの成熟は、オルタナ世代らしい音の歪みとリスナーの胸に迫るエモーショナルな歌とともに大きな聴きどころに。
TEXT:山口智男

『COMINATCHA!!』/WANIMA

Album 10/23 Release

unBORDE/WARNER MUSIC JAPAN
【初回限定盤(DVD付)】
WPZL-31671〜2 ¥4,000(税抜)
【通常盤】
WPCL-13112 ¥3,000(税抜)

1年9カ月振りになるメジャー2ndアルバムは、劇場版『ONE PIECE STAM
PEDE』主題歌「GONG」を筆頭に多くのタイアップを含む全15曲を収録。歌の訴求力、演奏のアレンジも多様性に満ち、前作以降の成長度をきっちりと刻み付けている。アッパーでノリのいい楽曲もある一方で、アコギやストリングが用いた「宝物」は至福感に富む音色が素晴しく、より幅広い層にリーチしそうだ。
TEXT:荒金良介

『消えない - EP』/赤い公園

EP 10/23 Release

EPIC Records Japan
ESCL-5167
¥1,500(税抜)

昨年、ヴォーカルに石野理子を迎えた赤い公園の第一弾EP。その幕開けを飾るのは“こんなところで消えない消さない”と紆余曲折を経た現状に結び付くフレーズが印象的な「消えない」。今後への固い決意を歌う1曲目からラストの打ち込みで制作された「Yo-Ho」まで、心地良いポップなサウンドが炸裂。新体制となったバンドの空気感は、ぜひEPを引っ提げて行なうツアーで確かめてみて!
TEXT:小町碧音

『潜潜話』/ずっと真夜中でいいのに。

Album 10/30 Release

EMI music
【初回生産限定盤α(2CD)】
UPCH-29344 ¥4,950(税込)
【初回生産限定盤β】
UPCH-29345 ¥4,950(税込)
【通常盤】
UPCH-20532 ¥3,300(税込)

《痛く見えてるほどなりたい自分で強がれるんだ》(「こんなこと騒動」)と思春期に生まれた寂しさが心に積もって出来上がった感情を、繊細だが芯の通った歌声で表現するACAね。「正義」などの既存曲とともに新曲7曲を含む全13曲を収録した今作で光るのは、《降らす 張っ苦》(「Dear. Mr「F」」)をはじめとする新奇な言葉遊び。よりジャジー色の増した一枚は、ずとまよ入門書としてもお勧めしたい。
TEXT:小町碧音

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