芥川賞作家・高橋弘希さん しゃべり軽妙/八戸でトークイベント

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高校生らの質問に答える高橋弘希さん

 青森県八戸市の八戸ブックセンターは10月31日、同センターで、芥川賞作家の高橋弘希さん(十和田市出身)のトークイベントを開いた。イベントは地元の高校生や大学生などの質問に答える形で行われ、高橋さんは作品内容から執筆作業、好きな音楽や漫画までさまざまな質問に軽快な語りで答えた。

 この日はハロウィーンということで、高橋さんはおばけの帽子をかぶって登場。高校生らは芥川賞作家を前に、少し緊張した様子を見せながらも意欲的に質問した。

 高橋さんは「国語の教科書に載っている小説で印象に残っているものは」という質問には「かわいそうなぞう(土家由岐雄著)、オツベルと象(宮沢賢治著)、ざくろ(川端康成著)」を挙げた。「小説を読むのが苦手。飽きずに読むにはどうすればいいか」との問いには「ライトノベルから読んでみては。年齢が上がると読む本も変わっていくと思う」とアドバイスを送った。

 高橋さんは2018年に「送り火」で芥川賞を受賞。戦争、自死、暴力の連鎖など重いテーマを扱った純文学が多いが、東奥日報紙で連載中の「ブギーバックの冒険」は一転、ギャグを交えた軽妙な作品となっている。その点に触れ「文体まで違っていて、どのように頭を切り替えているのか」と質問が出ると「作品によって切り替えるのは得意」と語った。

 参加した八戸高校2年の中居望々香(ののか)さんは「ウイットに富んだトークが面白かった。文章を書く上で参考になることがたくさんあった」と話した。