V長崎・髙田社長が退任へ 再建道筋「いい経験、財産に」

髙田明社長

 サッカーJ2、V・ファーレン長崎は3日、髙田明社長(71)が今季限りで退任すると発表した。経営危機に陥っていたクラブを立て直し、自らが広告塔となってファン獲得に尽力した。再建の道筋をつくったとして退く。後任11月下旬以降に発表される予定。

 通販大手ジャパネットたかた(佐世保市)の創業者。資金繰りが悪化していたクラブを2017年4月に子会社化して社長に就き、その年にJ1昇格を決めた。

 テレビ通販で培ったコミュニケーション力、経営ノウハウを生かして集客、スポンサー獲得につなげた。業務や運営方法を見直し、赤字体質だったクラブの黒字化に成功するなど手腕を発揮し続けた。

 3日の横浜FC戦後、取材に応じた髙田社長は「自分なりに3年近く、一生懸命生きてきた。めちゃくちゃ勉強になった。スポーツは人の気持ちを変えていく力がある。すごくいい経験ができて、僕の財産になった」と振り返った。

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