ナショナルズ・ストラスバーグがオプトアウト権を行使してFAに

日本時間11月3日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、今年のワールドシリーズMVPに輝いたスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)がオプトアウトの権利を行使してフリーエージェントとなる意向を固めたようだ。ストラスバーグは4年1億ドルの残り契約を破棄し、さらなる好条件の契約を目指す。

今季のストラスバーグは、18勝6敗、防御率3.32の好成績をマークして最多勝のタイトルを手にしただけでなく、ポストシーズンでも5勝0敗の大活躍。現在31歳であることを考えると、フリーエージェント市場に出て大型契約を得るには最善にして最後のチャンスであり、オプトアウトの権利を行使するのは当然の判断とも言える。

ナショナルズがストラスバーグに対してクオリファイング・オファーを提示するのは間違いなく、他球団がストラスバーグを獲得する場合は来年のドラフトにおける指名権の喪失や補償が発生する。多くの球団による争奪戦が予想される一方、ナショナルズと再契約を結ぶ可能性もあり、ナショナルズの球団関係者のなかにはストラスバーグの引き留めに自信を見せる者もいるようだ。

2009年のドラフトで全体1位指名を受けてナショナルズに入団したストラスバーグは、翌2010年にメジャーデビューを果たし、今季までの10年間で112勝58敗、防御率3.17をマーク。オールスター・ゲーム選出には3度選出され、2017年にはサイ・ヤング賞の投票で3位にランクインした。今年のポストシーズンでは防御率1.98、奪三振47、与四球4と素晴らしいパフォーマンスを見せ、球団史上初となるワールドシリーズ制覇に大きく貢献。特に「負ければ敗退」のワールドシリーズ第6戦で見せた9回途中2失点の快投は見事だった。

メジャーを代表する右腕は、どんな金額でどのチームと契約するのか。いよいよストラスバーグ争奪戦が幕を開ける。

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