長崎県高校駅伝 都大路懸け6日号砲 男子・3校軸に混戦模様 女子・諫早が一歩リード

各校の主力が競り合った6月の県高総体男子5000メートル決勝。今年の小浜路も熱戦が期待される=諫早市、トランスコスモススタジアム長崎

 第71回長崎県高校駅伝大会(県高体連、県教委主催)は6日、雲仙・小浜マラソンコース(男子7区間42.195キロ、女子5区間21.0975キロ)で行われる。スタートは女子が午前10時、男子は午後0時20分。
 男子43、女子32校がエントリー。男女とも優勝校は全国大会(12月22日・京都市)、上位3校は九州大会(11月16日・大分県宇佐市)の出場権を獲得する。男子の全国大会は第70回記念大会で出場枠が増加。九州大会に出場する各県2、3位校のうち、北九州地区(長崎、福岡、佐賀、大分)、南九州地区(熊本、宮崎、鹿児島、沖縄)のそれぞれ1位に出場権が与えられる。
 昨年の男子は松浦が6年ぶり2度目、女子は長崎商が初の頂点に立った。今年はどのチームが全国、九州切符をつかむのか、高校生ランナーあこがれの都大路を懸けた熱戦を展望する。

 ■男子 3校軸に混戦模様

 鎮西学院、松浦、瓊浦を軸にした混戦が予想される。3校を追う創成館、川棚を含めた各校の有力選手がどんな走りを見せるかも楽しみだ。
 鎮西学院は今季、5000メートルの14分台が8人。昨年まで1区(10キロ)で2年連続区間賞の花尾を中心に層の厚さを生かす。松浦はエース植村をはじめ、長い距離に強い選手がそろう。V2へ照準を合わせ、着実にチーム力を上げている。瓊浦は1万メートル28分45秒75の県高校記録を持つ林田を擁する。3年生を軸に一体感を磨いて伸びてきた。
 このところ台頭してきた創成館は、インターハイや国体のトラックで健闘した竹下、溝口仁が引っ張る。上位常連の川棚は2月の県新人駅伝4位。別府を主軸に1、2年生のチーム編成で臨む。
 西海学園、佐世保高専、長崎北陽台、諫早農、壱岐なども力がある。初出場の長崎玉成、3年連続の挑戦となる希望が丘高等特支は練習の成果を出し切りたい。

 ■女子 諫早が一歩リード

 2年ぶりのV奪回を狙う諫早が一歩リードか。V2が懸かる長崎商をはじめ、長崎女、鎮西学院などが追う。九州切符争いも白熱しそうだ。
 諫早は24連覇を逃した昨年から、伝統復活を掲げて戦力を整えてきた。エース弟子丸は10月上旬の茨城国体で3000メートル9分18秒97をマーク。森田、畑本ら1、2年生も大きく成長している。
 長崎商は昨年、初の都大路を経験。その主要区間を担った濵添や、1年生で6月の県高総体1500メートルを制した角町が中心となる。長崎女は着実に力をつけ、2月の県新人駅伝で2位に食い込んだ。故障を抱えるエースの分を、谷口、中村らがいかにカバーできるか。鎮西学院は1、2年生主体ながら、勢い十分。末永恋を軸に安定したリレーが見込まれる。
 主将の石本が好調の瓊浦、安永が大黒柱の川棚、例年上位をキープする長崎南に加え、大村、壱岐、口加、長崎西などが続く。

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