神奈川県警巡査が特殊詐欺受け子で逮捕 飲み屋や風俗で浪費する警察官たちに忍び寄る「魔の手」

情けない警察官だこと(写真はイメージです)

10月を特殊詐欺撲滅対策推進強化月間にしていた神奈川県警で、10月31日に神奈川県警交通機動隊巡査が特殊詐欺の受け子役を務めて窃盗疑いで逮捕されるという前代未聞の不祥事がありました。

事件は10月7日に起きました。17時40分頃、県警横須賀署の刑事課員を名乗る男から横須賀市内の一人暮らしの80代男性の自宅に「振り込め詐欺の犯人が、あなたの口座から不正に現金を引き出した。これから刑事課の者を行かせる」等と電話があったとのことです。

18時10分頃に蕪木容疑者が男性宅を訪れ、封筒にキャッシュカードを入れるように指示して、保全措置を装って、封筒をすり替えてキャッシュカードを盗んだとの容疑を認めているようです。

「警察官が非番の日に制服を着て犯罪を犯した場合には、国家賠償訴訟で行政が責任を負ったという判決もありますから、神奈川県警も神奈川県に不利にならないように情報を隠蔽したり調整する可能性ありますね」(法律事務所関係者)

同日、横浜市都筑区のコンビニエンスストアのATMから男性の口座から三回にわたって現金50万円が引き出され、防犯カメラから蕪木容疑者が浮上したそうです。

「出し子は、通常実刑2年か3年で済みますが、警察官が職権濫用したとなると別でしょう」(犯罪ジャーナリスト)

しかし、なぜ警官が特殊詐欺に関与したのでしょう。警官には、浪費癖のある人たちが一部にいて、風紀の乱れを懸念する声がありました。

「風俗に入り浸っている先輩、風俗のアルバイトをしている婦警、その婦警にストーカーする先輩、スキャンダルの宝庫みたいで恥ずかしいです」(元神奈川県警巡査)

浪費家警察官の職権濫用の被害者達からも声があがっています。

「『キャバクラで金が尽きたら、オレのTシャツ買えよ。警察のTシャツ非売品だぞ 』と警察署の留置担当に押し売りされたことがあります」(元留置者)

タカリも悪しき風習としてあったようですね。

「風営法の取り締まりをしない、捜査情報を漏洩する見返りに無料でキャバクラ風俗遊び放題という輩もたくさんいました。最近は、粛正されて、美味しい思いが出来なくて欲求不満という声も聞きます」(キャバクラ店長)

そして、散財した人には、悪魔の落とし穴があるようです。

「キャバクラ、風俗に通って散財し、多重債務者になっていると、店で闇バイトの機会を得ることもできるケースもありますから、警察官が引っかかってもおかしくありません。特殊詐欺の元締めや幹部連中が酒場で豪遊し、店員やキャバ嬢を介して金に困っている他の客を出し子要員にスカウトするのです」(犯罪ジャーナリスト)

実際に酒場で出し子のバイトと出会い人生を狂わせた方の証言もあります。

「仕事がうまくいかない時にストレス解消でフィリピンパブに通ったら、ハマってしまいました。女の子から営業電話をもらっても、遊びに行くお金が尽きた時に、お店のマネージャーから出し子のバイトを紹介されました。特殊詐欺グループ関係者がオーナーの店で二重にカモにされたのです」(服役経験のある元出し子、現自営業者)

神奈川県警の広報にはお世話になっていますが、神奈川県警には頑張っていただきたかったのに残念です。(文◎安倍しんのすけ)

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