ガスリーが3戦連続でQ3進出「チームは週末のアプローチが的確になった」/F1アメリカGP予選後インタビュー

 ピエール・ガスリーが好調だ。今週末のF1第19戦アメリカGPで10番グリッドを獲得し、これで10月中旬の日本GPから3戦連続して予選Q3進出を果たしたことになる。過去2戦のレースでも7位、9位と、コンスタントに入賞を重ねてきた。

 特に前戦メキシコGPではタイヤの劣化に苦しみながらも、粘り強い走りで最終周に入賞圏内に滑り込んだ。今週末の方が「よりレースに向けての手応えを感じている」というガスリー。トロロッソでは初めてとなる、3戦連続入賞を実現できるだろうか。

──予選トップ10に入りましたが、最後のQ3では少し伸びを欠いた印象です。ガスリー:僕としてはそれ以上に、3戦連続でQ3進出できたことに達成感を感じているよ。トロロッソでは、これまでやれなかったことだったからね。それだけ安定した速さが続けられたのは、素直にうれしいね。

 ここ数戦の予選に関しては、マクラーレンが直接のライバルになってるよね。でも彼らになかなか勝てないのは、ラップタイムのまとめ方が彼らの方が巧いからなんだ。

 今回で言うとセクター1は比較的よかったんだけど、最後のセクター3でタイムロスして、彼らを上回ることができなかった。ただQ1からコンスタントに速さを見せられたのは、よかったと思っているよ。

──先週のメキシコでは、中古ソフトでスタートして、かなり苦しみました。今回も同じタイヤ、同じグリッドですが。ガスリー:メキシコは結果的には、あのタイヤでスタートしたのは正解じゃなかった。Q2をミディアムで通過する速さがなかったから、あれしかなかったわけだけどね。今回ももしかしたら予選11番手に留まって、自由にスタートタイヤを選択できた方がよかったかもしれない。でもメキシコに比べると、ソフトはより耐久、安定性があると感じている。よりレースに向けての手応えを感じているよ。

──初日にはハードタイヤでのロングランも、しっかりこなしてますしね。ガスリー:2回ストップなのか、1回ストップでも行けるのか、明日のコンディション次第だけど、どちらにも十分対応できると思っているよ。中古ソフトのデグラデーションが、実際にレースを走り始めてどれぐらい進むか。それ次第で、戦略は変わるだろうね。

──今シーズンのトロロッソは、去年に比べてコンスタントに結果が出せているイメージです。具体的に、何が変わったんでしょう。ガスリー:マシンパッケージの戦闘力が上がったのは、確かにある。もちろん、ホンダ製パワーユニット(PU/エンジン)の性能もね。でもそれ以上にレース週末のアプローチが、的確にできている印象だ。

 レース現場に来ると、必ず想定外のことが起きる。でもそういう場合でも、今年のチームはしっかり対応できていることが多い。その結果、その時点でのクルマの性能を、きっちり引き出せているんだ。シーズン後半に戻って来て、それが一番強く感じた(去年からの)変化だね。

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