【特報】『みなとみらい』にある横浜沖堤防が釣りパラダイス!?
『タチウオ、イナダ、アオリイカ』
自然豊かなフィールドで狙うイメージが強いこれらの魚ですが、じつは都心からほど近い横浜ベイエリア『みなとみらい』でも狙えてしまう場所があることをご存知でしょうか。
今回は、そんなお魚パラダイスである『横浜沖堤防』で釣りを楽しんできましたので、実釣レポートをお届けしたいと思います。
今回のレポーター
編集部 ソガちゃん
普段は東京湾奥でのシーバスフィッシングから、伊豆でのハタゲームなどを楽しむリーマンアングラー。
東京湾近郊の沖堤防には、年に数回足を運んでいるものの、『横浜沖堤防』は初挑戦です。
レインボーブリッジ周辺に点在する横浜沖堤防
横浜沖堤防は、合計11個も堤防に分かれています。
それぞれのポイントごとに潮の通り方や水深、底質が異なるため、ターゲットとなる魚を狙いやすいポイントを選ぶことが、釣果を左右する要素となります。
季節:
- 1月~3月: カレイ、アイナメ、メバル、カサゴ、フッコ、アナゴ
- 4月~6月: カレイ、アイナメ、メバル、カサゴ、フッコ、クロダイ、キス、アナゴ、 マゴチ、メジナ
- 7月~9月: アイナメ、メバル、カサゴ、フッコ、クロダイ、キス、アナゴ、サヨリ、 アジ、タコ、マゴチ、メジナ
- 10月~12月: カレイ、アイナメ、メバル、カサゴ、フッコ、アナゴ、クロダイ、 サヨリ、アジ、タコ
魚種:
- 1月~3月:
- 4月~6月:
- 7月~9月:
- 10月~12月:
引用:山元釣具店
また、禁止事項もいくつかありますので、事前に抑えておくようにしましょう。
▼注意点
1. 1.神奈川県でのオキアミのマキエは禁止です。
2. 2.防波堤が混み合った際には、使用する竿は3本に減らす事。
3. 3.防波堤でのゴミは利用のお店迄持ち帰ること。
4. 4.防波堤でのマンガン等道具類でのタンク蟹・カラス貝の採取は禁止。
5. 5.ライフジャケットは必ず着用をお願い致します。
6. 6.防波堤にてコマセを使用後は海水で流して下さい。
7. 7.他のお客様に迷惑行為をした場合には、渡船をお断りする事がありますのでご了承下さい。
8. 8.スパイクシューズでの乗船はできません。滑らないソールのラバーもしくはフェルトシューズを着用してきてください。
その他にも、釣り場のゴミは必ず各自が持ち帰ることなどの、最低限のマナーは必ず守るようにしましょう。
今回利用したのは「山本釣船店」
神奈川県山下町にある渡船屋『山本釣船店』。
横浜沖堤防のほか、川崎新堤防への渡船も行っています。みなとみらい線『元町・中華街駅』から徒歩5分圏内なので、車がない方でも気軽に利用できるでしょう。
渡船代と出船時間
ちなみに渡船代と出船時間は以下の通り。
お財布にも優しく、出船時間も豊富なので、眠い目を擦りながら朝一の渡船時間に合わせて向かわなくても良いので、お子様連れのファミリーフィッシングにもおすすめです。
▼ 渡船代
- 大人(男性): 3,000円
- 大人(女性): 2,500円
- 子ども: 2,000円
引用:山本釣船店
▼ 出船時間
午前:
- 06:00~出港: 12:00~出港
- 07:00~出港: 14:00~出港
- 08:00~出港: 16:00~出港
- 10:00~出港: 17:00~出港
午後:
- 06:00~出港: 18:00 出港(4月~9月)
- 07:00~出港: 20:00 出港(4月~11月)
- 08:00~出港:
- 10:00~出港:
夕方:
- 06:00~出港:
- 07:00~出港:
- 08:00~出港:
- 10:00~出港:
引用:山本釣船店
駐車場について
山本釣船店専用の駐車場(無料/有料あり)もありますが、日によって使用できません。
また、台数も限られているため、すぐに満車になってしまうそうです。
山本釣船店を利用する際は、近隣の駐車場の利用を検討してみてください。
▼ 山下町地下駐車場
- 最大料金2,100円(平日)
- 住所:神奈川県横浜市中区山下町60
- URL:https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/machizukuri-kankyo/doro/anzenshisetsu/riyoannai/chika/yamasita.html
▼ タイムズ港山下ナナイロ
- 最大料金(24時間):1,000円(平日)/ 3,000円(土日/祝)
- 住所:神奈川県横浜市中区新山下1-2
- URL:https://times-info.net/P14-kanagawa/C104/park-detail-BUK0046910/
▼ タイムズ新山下第3
- 最大料金(24時間):400円(全日)
- 住所:神奈川県横浜市中区新山下1-17
- URL:https://times-info.net/P14-kanagawa/C104/park-detail-BUK0050210/
受付をして、船の中へ
山本釣船店についたら、まずは申し込み用紙を記載しましょう。
その後、受付で渡船代の支払いと注意事項の確認を行います。
釣り場選びや注意事項などに不安なことがあったら、このタイミングで確認しましょう。
向かいのお店を通って船に乗り込みます
船には向かいのお店を通っていきます。こちらのお店の中には、綺麗なお手洗いがありますので、乗船前に済ませておきましょう。
ちなみに、お手洗いは定期便でも済ませることができます。
乗り込む船は受付で確認しておこう
船は二隻あります。どちらの船に乗り込むのか、事前に確認しておきましょう。
船に乗り込んだら、真ん中に自分の荷物をコンパクトにまとめて置き、出航を待ちます。
混み合っている場合は、釣竿など破損の恐れがあるものだけ手持ちにしておくと良いでしょう。
船は順番に堤防を回って行きます
船は、横浜沖堤防の各所を順番に周回していきます。目的の場所に到着したら、自分の荷物を持って速やかに船を降りるようにしましょう。
また、船を降りる際は、絶対に船と堤防を跨ぐように足をつけず、速やかに堤防側に移動するのが基本です。
(船の揺れにより、落水する危険性があります。)
横浜沖堤防「旧赤」に到着
今回は、横浜港最湾奥部に位置する『旧赤堤防』を選びました。
まずは、この堤防の全景を紹介して行きます。
北端から見た堤防の全景
- 堤防は細長くなっています。潮が高い時は、海面に近い足場の一部に水がかぶることもあるようです。
- 堤防全体としては、ベイブリッチ側の外洋方面とみなとみらい側の湾内の双方を狙うことができます。
- 堤防の真ん中付近にはストラクチャーとなるものが人工物がありますので、この周辺を狙ってみるのも良さそうです。
北端先端部
- 北端部側には、「十米・四畳半」という沖堤防が続いています。間は潮が通うので、ここも一級ポイントの一つになりえそうです。
- また、北端部みなとみらい側は比較的浅くなっています。そこには岩場が点在していたため、カサゴなどを狙ってみるもの良いのではないでしょうか。
南端側の赤灯台
- 南端部には大きな赤灯台があります。赤灯台付近で釣りをすることも可能ですが、足場が細く落水の危険性があるので、あまりおすすめできません。
- こちら側は北端部と比較して水深が深く、外洋からの潮が通りやすい場所となっていました。荷物はこの壁で囲まれている灯台の下に、まとめて置くのがおすすめです。
堤防各所には番号が記載されています
- 堤防各所には、番号が記された人工物があります。
- 狙い目となる地形変化や釣れた実績のある場所は、この番号を頼りに覚えておくと、次回きた時に役立ちそうです。
早速釣りを開始します!
当日持っていったルアーは、バイブレーションやメタルジグの他に、エギといった3種類。
ひとまず地形を確認するために、堤防全体を周りながらバイブレーションを投げ込んでいきます。
潮止まりということもあり、このタイミングでは反応なし。
潮の動き出しで一本目をキャッチ
渡船した時間がちょうどお昼どきということもあったので、おにぎりを食べながら釣りをしているとまさかのヒット!
貴重なはじめの一本目!バラさないように慎重にやり取りをします。
上がってきたのは、本命アオリイカ!!
ウワサでは聞いていた『横浜アオリ』……。半信半疑での釣りでしたが、あっさり二投目で釣れてしまいました。
この後すぐ、良型アオリイカを続けてヒットするも、まさかのバラし……。
残念に思うと同時に『横浜沖堤防』のポテンシャルの高さが、確信に変わっていきます。
常連さんも続々と釣り上げる
潮が聞き始めた影響か、他の釣り客にもヒットが連発。
ちなみに写真の方は、『釣れたよー!』と声をかけて近づいてくれた優しい常連さん。
見事に良型のタコをキャッチしていました。
漁業権の兼ね合いでなかなか狙えないタコ。
じつは横浜や川崎周辺の工業地帯では漁業権が設定されていないため、安心してタコ釣りを楽しむことができるスポットの一つでもあるのです。
その他にも、重めの鉄板バイブレーションで、シーバスやタチウオが釣れていました。
同行していた編集部Kパイセンにもヒット!
少し時間を置いて、メタルジグをキャストしていた、編集部Kパイセンにも待望のヒット。
ドラグも出され方を見る限り、なかなかの良型のよう。何事もなく上がってくるのを祈りながら待ちます。
上がってきたのは、45cmの綺麗なイナダ。
サーフや磯周りで狙う印象が強いイナダですが、こんなベイエリアでも釣れるようです。普段は怖い編集部Kパイセンもたまらずニンマリ。
後日談ですが、東京湾のイナダは油も良く乗っていて、非常に美味なんだとか。
終了5分前!タチウオを追加
終了時間が近づいてきたので、片付けだけ先に済ませてから粘ってみると……ガツガツッと啄むようなバイトがっ!
イナダにしては軽いと思いながら巻き上げてくると、綺麗なタチウオが姿を見せてくれました。
ヒットルアーは、ゼスタの「スロービー 30グラム」。タックルはMクラスのシーバスロッドをそのまま代用しています。
水深からしても、20~30グラム程度のメタルジグがあるとかなり楽しめそうなフィールドでした。
このあともショートバイトが続いたので、テンヤなどの仕掛けを持ち込む本数も狙えそうです。
横浜沖堤防に初めて来る方へ
今回『横浜沖堤防』に初挑戦した編集部の2人。
実際に足を運んでみると、いくつかの気づきがあったのでご紹介します。
トイレは事前に済ませておきたい
ソガちゃん
まずはトイレ問題ですね。
横浜沖堤防にはトイレがないから、男性はともかく……女性やお子様連れの方は少し不安なところもあるかもしれませんね。
編集部Kパイセン
そうだね。一応渡船屋にトイレがあるし、定期便が来たタイミングで船のトイレの利用はさせてもらえるんだけどね。
ソガちゃん
とはいえ、トイレを借りるために声をかけるのも勇気がいりますよね。
沖堤防に慣れていない方は、短時間釣行を積み重ねて慣れていったほうがいいかもしれないですね。
餌や仕掛けを買い忘れても大丈夫
ソガちゃん
山本釣船店にはたくさんの釣り具がありましたね!
当日でも足りない釣り具を補充できるのは、便利でしたね。
編集部Kパイセン
車で10分圏内には早朝営業のお店もあったよね!
出航時間まで余裕があるのであれば、釣具屋に立ち寄ってから渡船を利用するのもオススメだね。
ソガちゃん
そうですね!とういわけで、近くの釣具屋もご紹介しますので、よろしければ立ち寄ってみてください。
▼ 近隣の早朝営業の釣具店『アークス根岸店』
- 営業時間:平日 5時~20時 / 金曜日 5時~21時/ 土曜日 5時~21時/ 日・祝日 5時~20時
- 住 所:横浜市中区根岸町1-1
- U R L:http://www.saoyoshi.com/
▼ 午後便利用であれば、こちらもオススメ『キャスティング 横浜磯子店』
- 営業時間:通年 10:00~21:00
- 住 所:神奈川県横浜市磯子区森2-9-22
- U R L:https://castingnet.jp/shop/shop.php?s=25
マナーは守りましょう
ソガちゃん
お店には、たくさんの注意書きがありましたね。特に……
「決められた駐車場に止めること」「釣り場を汚さない(ゴミを持ち帰る、コマセを洗い流す)」「むやみやたらにキープしない(小魚を持ち帰らない)」
は、この沖堤防を長く利用できるようにするためにも、必ず守りたいルールですね。
編集部Kパイセン
ほかにも「ライフジャケットを持ってこない、釣り場で脱がない」「スパイクシューズを履いてこない」ことも大切だね。
マナーではないけど……そもそものルールを守らないと、釣りができなくなっちゃうからね。
ソガちゃん
その通りですね。今回ご紹介したこと以外にもなにか不安なことがあれば、気軽に「山本釣船店」さんに問い合わせてみてください。
ぜひ『横浜沖堤防』に挑戦してみてください
今回訪れた『横浜沖堤防』。『釣って楽しい』『食べて美味しい』魚を釣り上げることができ、大満足の釣行となりました。
都心からもほど近く、車がなくても遊びにいける釣り場『横浜沖堤防』。最高の一尾を釣り上げに足を運んでみてはいかがでしょうか。
今回釣れたルアー
ジーク Rサーディン 30グラム
今回のイナダのヒットルアー「ジーク Rサーディン 30グラム」。
安定した飛行姿勢と泳ぎの良さに定評があるこのジグ。今回の釣行でもしっかり結果を出してくれました。
レポート内で触れませんでしたが、『ワラサ』もしくは『サワラ』がヒットしたシーンもあり(これはバラしに終わる)、間違いなくハマっていたルアーと言えるでしょう。
ゼスタ スロービー 30グラム
取材終了間際にタチウオをヒットさせたのは「ゼスタ スロービー 30グラム」。
小型扁平形状ならではのフォール速度とショートピッチなダートアクションが、日中のタチウオをしっかり反応させてくれました。
筆者は、インスタ映えする見た目の可愛さにどハマり。ライトショアジギングではヘビロテルアーとして愛用しています。
ヤマシタ エギ王 LIVE サーチ 3号
当日の朝に購入し、この日の釣果に貢献したのが「ヤマシタ エギ王 LIVE サーチ 3号」。
この季節のアオリイカには、ちょっと早めのフォール速度とラトルの集魚効果がぴったりだったようです。
エギングは実質20投しかしなかったのですが、それでも釣果を出せたのは『横浜沖堤防』と『エギ王 LIVE サーチ』のポテンシャルの高さがあってこそでしょう。