【プレミア12】元中日クラーク、NPB再アピール弾「チャンスがあれば、また日本で」

メキシコでプレーを続けるマット・クラーク(左)と久保康友【写真:福岡吉央】

中日、オリックスでプレーしたクラークがメキシコ代表としてプレミア12に参戦中

■メキシコ 6-1 ベネズエラ(プレミア12・日本時間3日・メキシコ)

 野球の国際大会「第2回 WBSC プレミア12」が2日(日本時間3日)開幕し、メキシコのグアダラハラで行われた1次ラウンドA組で、かつて中日、オリックスでプレーしたメキシコの指名打者マット・クラークがダメ押しとなる本塁打を放ち、ドミニカ共和国に6回降雨コールド勝ちし、白星発進した。クラークは「7番・DH」で出場。4-1で迎えた6回、先頭の6番、阪神のエフレン・ナバーロ外野手が右翼ポール際へのソロ本塁打を放った直後、2者連続本塁打となる右中間への本塁打。その後、6回2死のところで雨で試合が中断し、そのまま降雨コールド勝ちとなった。

「いいホームランが打ててよかった。メキシコは東京五輪出場を狙っている。この大会で、ぜひ出場権を獲得したい。そして来年、東京五輪でもプレーしたいね」

 10月26、27日に行われたベネズエラとの練習試合ではともに4番に入っていたが、この日は7番で出場。2打数1安打1四球だった。この日は試合前に雨が降り、試合開始が遅れたが、夏のメキシカンリーグで4年、冬のウインターリーグでもメキシコでのプレーが今年で2年目となるクラークは「雨で試合開始が遅れたり中断するのは慣れているから大丈夫だよ」と、冷静だった。

 今夏は久保康友投手が所属していたブラボス・デ・レオンでプレー。6月に右手を骨折し、約2か月戦列を離れたが、76試合、打率.316、27本塁打、87打点と結果を残した。ウインターリーグでも、DeNAの濱矢廣大投手が所属するベナードス・デ・マサトランで、メキシコ代表に招集されるまで4番を務めていた。

 クラークは「チャンスがあれば、また日本でプレーしたい」と、再びNPBの舞台でプレーすることを熱望しており、今回のプレミア12で世界を相手に結果を残せば、日本の球団からのオファーにつながる可能性もゼロではない。今夏所属したレオンは、球団社長が来季もクラークを戦力として考えていることをすでに明かしているが、プレミア12での活躍次第では日本を含め、再びアジアでプレーするチャンスが舞い込む可能性があるかもしれない。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2