湘南海岸や富士山などが一望できる湘南平(高麗山公園、平塚市万田)で16、17日、開園60周年記念イベントが行われる。“インスタ映え”するスポットとして来場者が急増中で、市はさらなる観光の目玉として魅力アップも図る。
湘南平は標高約180メートルの泡垂(あわたら)山山頂周辺に広がり、1959年に開園。シンボルでもあるテレビ塔と展望台レストハウスが設けられている。
記念イベントは「愛と虹の架け橋」と銘打ち、記念式典(16日)のほか、特設会場で公募カップルの結婚式や手話ダンスパフォーマーの北村仁さんによるパフォーマンスなどが催される。飲食や物販のマルシェも両日開かれる。
市は2016年、眺望を遮る樹木を伐採。相模湾から富士山、丹沢山系など360度のパノラマの絶景が楽しめるようになり、15年に58万人だった来園者は18年に77万人に急増した。
16年には、同市出身の画家オノルイーゼさんが描いたフォトスポットも設置。今回のイベントでも新たなフォトスポットがお披露目される。市担当者は「来園者増加に(インスタグラムなど)SNSの流行もある。景色が良くなったところを若者が撮影し、SNSで広がっている」と分析する。
湘南平を巡っては、市が10月に将来的な再整備を模索するマーケットサウンディング調査の結果を公表。民間事業者から「パークPFIの活用が可能」との提案が示された。
イベントは午前10時から午後3時まで。JR平塚駅から無料シャトルバスも運行する。