定鉄在りし日々 廃止50年 久保さん写真集から

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通勤客らで朝夕は混雑していた豊平駅=1964年

 定山渓鉄道(定鉄)は10月31日で1969年の廃止から50年となった。札幌在住の写真家、久保ヒデキさん(59)の著作に収録された写真とともに振り返る。

 18年(大正7年)10月、鉱物や木材の搬出、定山渓温泉への観光客の輸送を目的に白石―定山渓間の29.9キロで開業した。定山渓行きの下りで片道2時間15分だったという。

 29年(昭和4年)に東札幌―定山渓間を電化し、片道45分と高速化された。45年に白石―東札幌間を廃止。57年には国鉄札幌駅に乗り入れた。

 道路整備が進み、マイカーの普及やバス利用者が増え、定鉄の乗客は減少。地下鉄建設を決めた札幌市が66年、一部路線の買収を打診。この交渉成立などで定鉄は51年の歴史に幕を下ろした。(いずれも久保ヒデキさんが独自に彩色)