紅葉と富士山のコラボレーション!大菩薩嶺の登山コースと混雑情報 山梨県にある大菩薩嶺は、初心者でも日帰りで登れる山として人気。特に秋は、紅葉と富士山のコラボレーションが楽しめるスポットです。赤や黄色の紅葉と、裾野まで美しく見える富士山を眺めに、大菩薩嶺に行ってみませんか?登山コースと服装、持ち物についてまとめました。人気のスポットなので、秋は駐車場やバスが混雑することも。事前にしっかりと計画を立てて臨みましょう。

絶景の富士山が見える!大菩薩嶺の紅葉の見頃は?

山梨県にある大菩薩嶺(標高2,057m)は、四季を通して彩り豊かな山並みが魅力。首都圏からアクセスも良く、週末は日帰り登山客で賑わう人気の山です。

どーんと見える富士山が圧巻!

富士山や南アルプスを望みながらの登山は爽快の一言。紅葉シーズンの赤や黄色に色づいた山並みと、富士山の鮮やかなコントラストは必見です。南アルプスや八ヶ岳など日本を代表する山々まで望める雄大な展望を楽しみながら山頂を目指しましょう。

初心者でも歩きやすい登山道

登山道はよく整備されていて、ほとんどが緩やかな山道。危険箇所はありません。道迷いの心配も少なく、コース中に山小屋も点在しているため初心者も安心です。バスで標高1,600m付近まで手軽にアクセスでき、日帰り可能なのも嬉しいポイント。

2019年の見頃はいつ?

標高や陽の光の具合によって、多彩な変化をみせる大菩薩嶺の紅葉。山頂から徐々に色づくため、大菩薩嶺から大菩薩峠付近は10月半ば登山口付近は10月下旬が見頃です。カエデやカラマツなどの木々が、赤や黄色の見事なグラデーションをつくります。

日帰りで登れる、定番登山コース

定番は上日川峠(かみにっかわとうげ)から唐松尾根を通って大菩薩嶺、大菩薩峠を回るコース。紅葉や富士山を存分に堪能できるコースです。道標もあるので初心者も安心。

【定番】上日川峠~唐松尾根~大菩薩嶺~大菩薩峠コース

  • 距離: 約7.1㎞
  • コースタイム: 約3時間25分
  • 標高差: 約464m

上日川峠(25分)→福ちゃん荘(60分)→雷岩(10分)→大菩薩嶺(10分)→雷岩(30分)→賽ノ河原(10分)→大菩薩峠(35分)→富士見山荘跡(5分)→福ちゃん荘(20分)→上日川峠

このコースの登山口は上日川峠。ここで駐車もしくはバスを下車し、ゆるやかな登山道へ入ります。

上日川峠バス停前のロッヂ長兵衛から福ちゃん荘までの登山道は、ゆるやかな登り坂。このルートの紅葉は10月下旬から11月上旬が見頃です。ヒトツバモミジ、コハウチワモミジなど、赤や黄色に色づいた木の葉のアーチに癒されます。

福ちゃん荘そばの分かれ道を左へ進み、唐松尾根へ。幅広で歩きやすい山道が続きます。右手には登山者を見守る雄大な富士山が。足元の浮石には注意して進みましょう。後半の急傾斜を登り切ると、雷岩に到着です。

稜線上にある雷岩は、休憩にぴったりの展望スポット。大菩薩湖や富士山、南アルプスの山々の絶景を堪能できます。冠雪した富士山と、一面の紅葉を同時に楽しむのにも絶好の場所。登ってきた疲れが吹き飛びます。

雷岩から山頂の大菩薩嶺までは10分ほど。展望はありません。下山の際は来た道を分岐点の雷岩までもどります。

雷岩からは大菩薩峠方向へ、爽快な尾根道を下りましょう。こちらも歩きやすい道なので安心です。

賽の河原から大菩薩峠までは10分ほど。大菩薩峠そばの介山荘では、軽食や山梨産のワインなどをいただくことができます。ここでしか購入できないグッズやお土産品も人気。

大菩薩峠からは上日川峠方面へ、カラマツ林の中を進みます。福ちゃん荘までたどり着いたら、バス停のある登山口へ戻ってゴールです。

【もう少し歩きたい人は】小屋平~石丸峠~大菩薩峠

  • 距離: 約3.7㎞
  • コースタイム: 約2時間10分

参考:ヤマプラ(小屋平~大菩薩峠まで)
上日川峠(30分)→小屋平(70分)→石丸峠(30分)→大菩薩峠

上で紹介したコースでは物足りない、という方は石丸峠経由での下山がおすすめです。人が少ない草原を気持ちよく歩けるルート。上日川峠手前の小屋平バス停をスタート地点として石丸峠、大菩薩峠を経由し、上のコースと逆回りで大菩薩嶺へ行くことも可能です。

紅葉登山の服装や持ち物は?

秋の登山の注意点をまとめました。服装や持ち物はどういったことに気をつけたらいいのでしょうか?

体温調節ができる服装で行こう

紅葉の見頃である10月~11月の最高気温は5℃~10℃ほど。行動中は暑くても、止まるとすぐに寒く感じます。脱ぎ着して調節できる服装がベスト。汗が乾かず冷えてしまうと低体温症の原因にもなるため、速乾性のある素材を使ったウェアで行くのがいいでしょう。足元はもちろん登山靴で。

▼登山の服装を調べる

登山初心者に知ってほしい!登山の服装の基本と標高別おすすめスタイル
登山の服装はレイヤリング(重ね着)が大事。とは言うものの、初心者だと「何を」「どう重ねる」のがいいのかわかりませんよね? 今回は重ね着...

雨対策やおやつ、飲み物も持っていこう

山の天気は変わりやすいとよく言いますが、大菩薩嶺も例外ではありません。晴れ予報でも急な降雨はよくあること。レインウエアは必須です。行動中に食べる行動食、飲み物の準備も忘れずに。急傾斜の箇所もあるので、リュックを使い両手をあけておくのが安心です。

▼登山の持ち物を調べる

【初心者向け】登山の持ち物をまとめて紹介!忘れ物チェックリスト付
登山に必要な持ち物をまとめました。それぞれの持ち物の必要性や選ぶ時のポイントなどを解説しています。基本的な登山の服装や絶対に必要な持ち...

地図や地図アプリも忘れずに!

わかりやすい登山道とはいえ、コースや現在地確認できる手段は必須。登山地図や地図アプリなどを準備しておきましょう。電池の消費も考慮し、モバイルバッテリーも持っていくことをおすすめします。

▼地図アプリについて調べる

登山地図アプリをダウンロードしよう!おすすめ12選のまとめ
登山地図アプリの紹介です。iPhoneやAndroidなどスマホでダウンロードできる登山地図アプリのまとめ。山の中でもいざという時に活...

秋の混雑情報が知りたい!

関東圏からアクセスしやすい大菩薩嶺。その分、人気の紅葉シーズンは混雑対策が必須です。

駐車場は?

登山口の上日川峠の駐車場は計4つ。登山口から近い駐車場ほど早く埋まるので、登山口周辺に車を停めたい方は、早めに到着しておく必要があります。特に土日は早い時間に埋まるので、余裕を持った計画を立てましょう。

第1、第2駐車場(58台):ロッヂ長兵衛(登山口)近く
第3駐車場(58台):ロッヂまで徒歩3分
第4駐車場(299台):ロッヂまで徒歩15分

バスは混雑する?

登山口の上日川峠までは、JR甲斐大和駅からバスでアクセス可能です。1日5便で所要時間は40分ほど。バスの運行は通常土日祝日のみですが、紅葉シーズンは平日も運行しています。人気のシーズンは混雑で乗れないこともあるので、こちらも余裕を持った計画を立てておきましょう。

栄和交通のHPを見る

登山口へのアクセス・駐車場情報

登山口へのアクセス方法を紹介します。駐車場は全部で4箇所。

車の場合

中央道 勝沼IC-上日川峠駐車場(約19km)
<駐車場>
①上日川峠 第1・第2市営駐車場
駐車可能台数:約58台
料金:無料

②上日川峠 第3市営駐車場
駐車可能台数:約58台
料金:無料

③上日川峠 第4市営駐車場
駐車可能台数:約299台
料金:無料

公共交通機関の場合

JR甲斐大和駅-栄和交通バスにて上日川峠へ
JR塩山駅-タクシーにて上日川峠へ

栄和交通のHPを見る

紅葉×富士山×アクセス良し!初心者も満足度120%の百名山

初心者に優しい百名山でありながら、富士山や南アルプスの展望抜群の大菩薩嶺。首都圏からのアクセスもよく日帰りもできるので、週末の山行にもぴったりです。特に10月下旬以降は混雑しやすいため、早めに出発して富士山と紅葉のコラボレーションを存分に堪能しましょう。

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。

© 株式会社スペースキー