【プレミア12】侍J初戦から強敵ベネズエラと対戦 元メジャーが多数、元燕助っ人も…

日本戦の先発はレッドソックスでも活躍したフェリックス・ドゥブロン【写真:Getty Images】

先発はレッドソックスで2年連続11勝、2013年世界一に貢献のドゥブロン

「第2回 WBSC プレミア12」が2日(日本時間3日)に開幕。野球日本代表「侍ジャパン」は、5日に台湾で行われる初戦でベネズエラと対戦する。ベネズエラは世界ランク9位だが、メジャーにスター選手を多数輩出する野球大国。今大会では、MLB、NPB経験者が複数選出され、侮れないメンバーが揃っている。

 ベネズエラの過去の国際大会の成績は2009年WBCでの4位が最高。ドミニカ共和国やプエルトリコの壁に跳ね返され続け、2017年はフェリックス・ヘルナンデス、ミゲル・カブレラ、ホセ・アルトゥーベら豪華メンバーを揃えたが、2次ラウンドで敗退。2015年の「第1回 WBSC プレミア12」もオープニングラウンドで侍ジャパンに5-6で敗れるなど2勝3敗で姿を消した。

 今大会のメンバー28人には前回大会よりも強力な選手を揃えた。NPB経験者は元ヤクルトのカルロス・リベロ内野手とミゲル・ソコロビッチ投手の2人。リベロは2017年途中から約半年間ヤクルトでプレー。2018年12月には、ルイス・バルブエナ内野手とホセ・カスティーヨ内野手が亡くなった事故に巻き込まれたが、約1週間で試合に復帰した。今季はメキシカンリーグのブラボス・デ・レオンでプレーし、109試合で24本塁打、91打点、打率.336、OPS(出塁率+長打率).972と好成績を残している。

 ソコロビッチは2013年に広島でプレーしたが、右肩の故障で11試合に出場で退団。その後はメジャーで4年間活躍し、今季はメキシカン・リーグでプレーしていた。アントニー・ビスカヤ投手は、18年にBC福島に在籍し、32試合、6勝4敗、防御率2.04の成績。今季はマイナーリーグでプレーし、大会後には川崎宗則内野手が所属する台湾プロ野球の味全ドラゴンズに加入する。

 メジャーでの実績のある選手も複数選出。日本戦に先発するフェリックス・ドゥブロン投手は、レッドソックス時代に2年連続11勝挙げ、2013年の世界一に貢献するなど通算31勝。ヘンダーソン・アルバレス投手は、13年にメジャー史上4人目のシーズン最終戦でのノーヒットノーランを達成。14年には12勝で球宴にも選出されるなど、通算27勝を挙げている。打線にはユーティリティとしてメジャー10年のアンドレス・ブランコ内野手もいる。通算305安打ながら15年には106試合に出場し、打率.292を記録した実力者だ。

 今回の侍ジャパンはメジャー経験者ゼロ。世界ランクでは1位と大きく上回るが、初戦から目が離せない“互角”の戦いになりそうだ。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2