J.D.マルティネスはオプトアウトせず レッドソックス残留へ

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オプトアウトの権利を有し、その動向が注目されていたJ.D.マルティネス(レッドソックス)だが、日本時間11月5日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、マルティネスはオプトアウトの権利を行使しないことを決断したようだ。これにより、レッドソックスはムーキー・ベッツをトレードで放出する動きを加速させると見られている。

9月下旬、レッドソックスのオーナーであるジョン・ヘンリーは、今季およそ2億4000万ドルだった年俸総額を来季はぜいたく税の対象とならない2億800万ドル以下に抑えたい意向を明らかにした。レギュラーシーズン終了後には、球団社長のサム・ケネディが「(年俸総額削減の目標を達成するためには)ベッツとマルティネスの両者を来季もチームに留めておくのは難しい」と発言。それ以降、両者のうち少なくとも1人が今季限りでチームを去る可能性が取り沙汰されてきた。

今回、マルティネスがオプトアウトの権利を行使せず、引き続きレッドソックス打線の中心を担うことを決断したことにより、レッドソックスが年俸総額削減の目標を達成するためにはベッツの放出が不可避となった。ベッツは来季終了後にフリーエージェントとなるが、レッドソックスとの契約延長には積極的ではなく、フリーエージェント市場で自身の価値を試したい意向を示しており、レッドソックスは走攻守三拍子揃ったメジャー屈指のオールラウンド・プレイヤーとの交換で複数の若手有望株の獲得を狙うことになるだろう。

ただし、いくらベッツが優秀な選手であるとはいえ、トレード交渉がスムーズに進むとは限らない。レッドソックスは複数のトップクラスの若手有望株を欲すると見られるが、ベッツの来季年俸は今季の2000万ドルからさらに上昇し、2500万ドルを超えることが予想されており、1年後にはフリーエージェントとなってチームを去ることが確実。高額年俸のベッツを1年保有するだけのために、複数の若手有望株を放出するリスクを負うチームが現れるかどうかは不透明だ。

チーフ・ベースボール・オフィサーに就任したチェイム・ブルームのチーム作りは、ベッツの放出によりスムーズなスタートを切ることができるのか。今後の動向には間違いなく大きな注目が集まることになるだろう。