御堂筋ランウェイにスカパラ登場! 「戦うように楽しんでくれよ!」

東京スカパラダイスオーケストラが11月4日に晴天の大阪で開催された御堂筋ランウェイに出演した。

御堂筋ランウェイはその名の通り、大阪のシンボル的な大通りである御堂筋をランウェイに見立て、「PAINT IT OSAKA~世界を大阪色にぬりかえよう!」のテーマのもと、音楽、ダンス、ファッション、上方芸能で大阪を盛り上げるイベントだ。スカパラは10月中旬よりアメリカ・メキシコツアーを行い、メキシコ最大の音楽アワードでは優れたライブパフォーマンスを披露するミュージシャンに贈られる賞を受賞するなど、デビュー30周年を迎えた今も尚、日本国内のみならず世界中で大活躍しているが、日本への帰国後最初のパーフォーマンスを披露する場が御堂筋ランウェイとなった。

メインMCの今田耕司による「東京スカパラダイスオーケストラ!御堂筋ランウェイ、スペシャルライブ!」の掛け声とともに、淡いブルーの揃いのスーツを身に纏ったスカパラメンバー9人が颯爽とステージに登場。

谷中敦(Baritone sax)が「大阪!スカパラで盛り上がる準備はいいか!」と御堂筋沿いに集まった大観衆を煽ったあと、「ウィー・アー・大阪スカパラダイスオーケストラ!」とスペシャルライブに相応しいスペシャルな掛け声でライブがスタートした。1曲目の「スキャラバン」からスカパラメンバーはメチャクチャ楽しそうに演奏している。

最初のMCで谷中が「3年前からお話をいただいていて今年実現できて幸せです。」と今年出演できたことへの感謝と喜びを伝えたあと、「戦うように楽しんでくれよ!」と谷中にしか言えないキメ文句で大観衆を煽っていく。

GAMO(Tenor sax)が発した「出発進行!」を合図にスカパラメンバーが立っているステージがフロートとして動き出す。2曲目に披露されたのは「Paradise Has No Border」だ。スカパラメンバーも出演したアルコール飲料のTVCMソングとして長きに渡ってオンエアされたり、小学校・中学校・高校の吹奏楽部でカバーされたり、なかでもブラスバンド界では全国屈指の名門校である習志野高校吹奏楽部が演奏するなど、インストゥルメンタル・ナンバーでありながら広くお茶の間に知れ渡っている楽曲だ。南北にのびる御堂筋の東側と西側でそれぞれ溢れかえっている観客目掛けてGAMOを中心にどんどん煽って盛り上げていく。

「大阪サイコーに盛り上がってるね!次はみんな知ってるこの曲、ワン・ツー・スリー・フォー!」と加藤隆志(Guitar)の掛け声を合図に「ルパン三世’78」が披露されると、間奏では沿道の観客もハンドクラップでスカパラメンバーの演奏に呼応していく。

ラストナンバーとなった「DOWN BEAT STOMP」では、スカパラメンバーを乗せたフロートに合わせて歩道を歩いているたくさんの人たちが楽しそうな笑顔で踊りながら歩いている姿が印象的だった。最後は谷中による「ウィー・アー・東京スカパラダイスオーケストラ!」のシャウトでライブは締めくくられた。

20分ほどのライブであったが、大観衆で埋め尽くされた御堂筋を500メートル移動しながらライブをするなんていうことは、デビューしてから30年の歴史のなかでも相当スペシャルなライブとなった。今年の御堂筋ランウェイはスカパラのライブパフォーマンスで素晴らしい幕開けを飾るとともに、一瞬でも大阪の街がスカパラ色に染められたに違いない。

尚、スカパラは11月20日にデビュー30周年記念オリジナルアルバム『ツギハギカラフル』をリリースすることが決定しているので、御堂筋ランウェイでスカパラのことが気になった方はぜひチェックしてみてほしい。

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