特集1 加古川で働こう!(1)

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【株式会社ファインシステム勤務】
D.T.さん
「大阪で働いていたころと比べ、趣味に時間を割けるようになりました。休日には車で日帰り旅行によく出掛けます」

【特別養護老人ホーム鹿児の郷勤務】
Y.T.さん
「神戸や大阪に月に何回か遊びに行きますが、生活の基盤は生まれ育った加古川に限りますね」

地元を選んでよかったこと
D.T.さんは4年前に加古川町のソフトウエア会社に入社。ウェブデザイナーとして、企業や商店のホームページを手掛けています。大学では服飾デザインを専攻していましたが、就職活動中に偶然目にしたアパレルメーカーのホームページのクオリティーの高さに魅せられ、大阪の広告代理店に就職し、ウェブデザインを担当。しかし、残業続きで、仕事とプライベートの両立が難しくなっていきました。
「心身共に疲れ、この先どうすべきかと考えた時に家族や友人の顔が浮かび、地元で落ち着きたいと思いました。通勤が短くなり、心にも時間にも余裕ができました」
地元に転職したD.T.さんとは対照的に、「就職先は地元しか考えていなかった」と高校時代を振り返るのはY.T.さん。認知症の祖母を献身的に介護する母親の影響を受け、7年前に平荘町の特別養護老人ホームに就職しました。
「実家から通える安心感で選んだ」職場でしたが、キャリアを積むにつれて地元で働くことに喜びややりがいを感じるようになってきたといいます。「入居者の中に祖父母の知り合いがいたりして、そうやってつながりができるのはうれしいです。これからの超高齢社会、仕事で地元に恩返ししたいという思いはますます強くなりました」
近年、仕事選びで重視されているのが、「ワーク・ライフ・バランス」。慣れ親しんだ地元で働くという選択肢は、仕事と生活の充実につながります。市内では働き手を求める企業が増えており、市も地元での就職を希望する人への支援制度などを実施しています。

<地元で働くメリット>
◎職場が近くにある
満員電車に乗ることもなく、マイカーや自転車で楽々通勤。プライベートに充てる時間が長く取れます。

◎家族や友人が近くにいる
仕事やプライベートでの困り事、子育ての悩み事などを相談できる存在は心強いです。仕事終わりや休日に気軽に友人と会うこともできます。

◎豊かな自然が近くにある
市内にはキャンプやサイクリング、ボートなど自然に親しめるスポットが多く、休日には絶好のリフレッシュになります。

高まる人手不足感
企業がどれだけの数の労働者を求めているかを表す指標に「有効求人倍率」があります。ハローワーク加古川管内の有効求人倍率は年々高くなっており、平成29年度に11年ぶりに1を超え(1・03)、30年度は「1・13」を記録しました。これは求職者100人に対し、113人分の仕事がある状態を表します。実際、市内の企業に行ったアンケートでは、「人手不足である」という回答が半数以上に上りました。

<ハローワーク加古川管内の年間有効求人倍率>
【平成26年】0.82倍
【平成27年】0.75倍
【平成28年】0.89倍
【平成29年】1.03倍
【平成30年】1.13倍
ハローワーク加古川「平成30年度業務概要」より

<市内企業の従業員の充足感>
※今年4月に115社が回答。
◎全体
【従業員は足りている】55社(47.8パーセント)
【従業員は不足している】60社(52.2パーセント)

◎一般商業
【従業員は足りている】9社
【従業員は不足している】5社

◎食品商業
【従業員は足りている】6社
【従業員は不足している】6社

◎工業
【従業員は足りている】5社
【従業員は不足している】17社

◎金融・不動産業
【従業員は足りている】18社
【従業員は不足している】3社

◎サービス業
【従業員は足りている】6社
【従業員は不足している】3社

◎建設業
【従業員は足りている】8社
【従業員は不足している】18社

◎運輸・通信業
【従業員は足りている】3社
【従業員は不足している】8社
商工会議所「商工かこがわ2019年6月号」より