世界最速10ギガ光回線 長崎ケーブルメディアが来春導入へ

契約家庭に置く光回線の装置=長崎市筑後町、長崎ケーブルメディア

 長崎ケーブルメディア(ncm、長崎市)は、最大通信速度10ギガの光インターネットサービスを来年春ごろから始めることを明らかにした。個人向けでは世界最速で、県内初の導入事例となる。
 家庭でのWi-Fi接続や超高精細な8K映像視聴、コンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」の普及が見込まれる中、県内に先駆けて超高速光回線のニーズを取り込む。ncmによると、個人向け光インターネットサービス(月額1万円以下)市場で10ギガは世界最速タイ。月額利用料は6千~7千円を想定している。
 ncmの光インターネットは長崎市と西彼長与、時津両町エリアで1メガ、20メガ、50メガ、100メガ、1ギガの5コースから選べる。新しく追加する10ギガコースは、下り(ダウンロード)と上り(アップロード)のどちらも1ギガの10倍の速度。家庭でより快適に動画やゲームを楽しめるほか、学校や企業、マンションなど大人数での利用に向いているという。
 スマートフォン向けには高速大容量の第5世代移動通信システム「5G」が注目されているが、ncmは「スマホよりテレビの大画面でネット配信動画を見るニーズが増えつつある」として有線の安定性や速さをアピールする。

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