小中生向けラグビー体験盛況 岡山県内、日本代表に憧れトライ

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トライを決める体験参加の子ども=10月27日、岡山市の百間川河川敷グラウンド

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の盛り上がりを受け、小中学生らを対象に岡山県内で開催されているラグビーの体験練習に参加者が急増している。初の8強進出を果たした日本代表の活躍に憧れ、「トライを決めたい」と子どもたち。にわかな注目度の高まりに、指導者たちは「普及拡大につながれば」と期待を寄せる。

 10月27日に岡山市の百間川河川敷グラウンドで開かれた岡山ラグビースクールの体験会。楕円(だえん)球を手にした子どもがマットにダイビングトライを決めると、コーチから「ナイストライ!」と声が飛んだ。

 「すごく気持ちよかった」と同市立西大寺小4年男子児童(10)。テレビで日本戦を見て感動したといい、「リーチ・マイケル主将がかっこいい。もっとやりたい」と目を輝かせた。

 同スクールは中学生以下のクラブチーム。W杯開幕直後の9月22日に企画した体験会は応募が10人に満たなかったが、この日は96人が参加。終了後には数人が正式に入会を申し込んだ。金枝敏明代表(71)は「全身で楽しむラグビーの面白さを知ってもらえれば、今後も仲間は増えるはず」と笑顔で話す。

 日本がスコットランドを破った翌日の10月14日、倉敷市で行われたスポーツイベント。倉敷ラグビースクールなどが開設した体験ブースには約1300人が詰め掛けた。

 「メディアでラグビーの露出が多く、追い風になっている」と吉永光徳監督(46)。同26日と今月2日にあった同スクールの練習にも多くの児童らが体験参加した。

 県ラグビー協会に加盟する子ども向けクラブは、両スクールを含めて五つ。津山、美作のクラブでも参加が増えたという。

 一方、「この勢いをブームに終わらせず、どう定着させていくかが課題」と指摘するのは岡山クラブセブンスジュニアの沼正太代表(42)。県内の中学校にはラグビー部がなく、各クラブが活動の受け皿となってはいるが、所属していた小学生が中学に入って別の競技に移るケースも少なくないのが現状だ。

 とはいえ、実力は中四国トップクラス。昨冬の全国高校大会で県勢48大会ぶりの16強入りを果たした玉島高(倉敷市)は、クラブ出身者が多くを占める。

 協会の和気誠理事長(71)は「ラグビーに触れられる機会を充実させるなど、今の熱の高まりを競技人口の拡大に結びつけられるよう努めたい」とする。