【プレミア12】侍J、第2戦のプエルトリコも難敵 監督は名打者、若手も侮れない米大陸王者

かつてはヤクルトにも在籍していたプエルトリコ代表のオーランド・ロマン【写真:Getty Images】

今季のパンアメリカン大会優勝、WBCでは日本を破るなど2大会連続準優勝

■日本 – プエルトリコ(プレミア12・6日・台湾)

 野球日本代表「侍ジャパン」は5日、「第2回 WBSC プレミア12」(テレビ朝日系列で放送)初戦で逆転でベネズエラを撃破。6日に台湾で行われる第2戦ではプエルトリコと対戦する。プエルトリコはWBCで2大会連続準優勝中の強豪。今大会ではメジャーリーガーは出場しないが、南北アメリカ大陸王者を決めるパンアメリカン大会を制した国内リーグの実力者を揃えている。

 プエルトリコはカリブ海に浮かぶアメリカの自治領で、古くからメジャーリーグに多くの名選手を輩出してきた。3000本安打のロベルト・クレメンテをはじめ、オーランド・セペダ、ロベルト・アロマー、イバン・ロドリゲスと4選手が米野球殿堂入りを果たしている。

 WBCでは2013年に準決勝で日本を破って準優勝。2017年にはヤディアー・モリーナ、ハビアー・バエス、カルロス・コレアら豪華メンバーで2大会連続準優勝に輝いた。2015年の「第1回 WBSC プレミア12」では準々決勝で日本に敗れたが、現レイズで守護神を務めるエミリオ・パガン投手(当時マリナーズ傘下A+)が出場しており、無名の若手も侮れない。今季のパンアメリカン大会では6戦全勝で南北アメリカ大陸王者となった。

メジャー経験者は5人、監督はメジャーで本塁打王2度のスター

 今大会のメンバー28人には、NPB経験者では元ヤクルトのオーランド・ロマン投手と元西武のミゲル・メヒア投手が入った。ロマンは2012年からヤクルトで4年間プレー。2015年には先発、中継ぎとフル回転でリーグ優勝に貢献するなど、133試合で、18勝27ホールド、防御率3.00の成績を残した。今大会での引退を表明している。メヒアは2014年にCPBL(台湾プロ野球)ラミゴでリーグ歴代最多の35セーブを記録し、2015年は西武でプレーした。

 メジャー経験者はメジャー通算132登板の変則右腕フェルナンド・カブレラ投手ら5人が選出。前回大会の日本戦で先発したルイス・シントロン投手、「9番・遊撃」で出場したジャック・ロペス内野手は今回も主力となる。監督はレンジャーズなどでMVPに2度、本塁打王に2度輝いたフアン・ゴンザレス氏。通算1936安打、434本塁打を放ったプエルトリコのスターが率いる。

“強敵”ベネズエラを破った侍ジャパンは、プエルトリコも倒してオープニングラウンド突破を決めることができるだろうか。(Full-Count編集部)

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