ベッテル、ハミルトンのもとを訪れ6度目のF1タイトル獲得を祝福。「その偉業に値するドライバー。皆が称えるべき」

 フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、F1第19戦アメリカGPの決勝レース終了後、6度目の世界タイトル獲得を決めたメルセデスのルイス・ハミルトンを祝意を伝えるためにクールダウン・ルームを訪れた。ベッテルは、ハミルトンはその偉業に値する素晴らしいドライバーだとして彼を称えた。

 アメリカGP決勝でのベッテルは、サスペンション破損のため早々にリタイアを喫したものの、ハミルトンの表彰に立ち会うためそのままコースに残った。

 ふたりの好敵手は、これまで互いに激しい戦いを繰り広げてきた。2017年のアゼルバイジャンGPのように、接触し互いを非難し合うようなこともあったが、それぞれの傑出した成績に対する相手への尊敬の気持ちを損なうことは決してなかった。

「(記者の皆さんは)今こそ(ハミルトンについて)できるだけ多くの良いことを書くべきだと思う」と、ベッテルはオースティンで取材陣に対して語った。6度目のタイトル制覇を成し遂げたハミルトンは、偉大なミハエル・シューマッハーの持つ通算タイトル獲得数の記録まであとひとつに迫っている。

「タイトルを6度も獲得したのだから、その偉業に値するドライバーだ。彼にもそう伝えたよ」

 ベッテルにとって唯一悔やまれるのは、2019年シーズン中、自身がハミルトンとひんぱんに接戦を演じられなかったことだ。

「もちろん、彼のタイトル獲得は僕にとってもうれしいことだ。だけど、今年の僕たちが彼ともっと競い合えなかったことは残念だ。かなり後ろに取り残されてしまったからね」とベッテルは語った。

「それでも、彼がこれまで成し遂げてきたこと、今年成し遂げたこと、そして本当に強力な彼のチームに対して、敬意を表すべきだ」

「彼の成績を僕も喜びたい。自分たちの成績は喜べないものだけどね」

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