中皮腫患者支援へ集い 10日、長崎で初開催 

情報提供、家族ら交流の場に

©株式会社長崎新聞社

集いを前に会見する俣野さん(中央)ら=県庁

 主にアスベスト(石綿)が原因で発症する希少ガン「中皮腫」の患者と家族らが交流する「アスベスト患者と家族の集い」が10日、長崎市で初めて開かれる。県庁で会見した主催団体の関係者は「さまざまな情報を提供し、相談に乗ることもできる。当事者だけでなく、過去に仕事でアスベストと接触して心配な方にも来てもらいたい」と呼び掛けている。

 中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会福岡支部が主催。当日は相談会のほか、全国各地で闘病体験を語り患者や家族を励ます活動をしている中皮腫サポートキャラバン隊のメンバーらが講演する。
 講演者の一人、俣野利道さん(75)=諫早市=は、昨年8月、山口県の病院で胸膜中皮腫の診断を受けた。中皮腫は潜伏期間が30年~50年といわれる病気。俣野さんは「なんで50年もたって、なんで俺が」と落ち込んだ。
 18歳から20歳まで整備士として自動車整備工場に勤務。エンジンルームの断熱材にアスベストが使われ、それを焼却する際に吸い込んだとみられる。今年8月に労災認定を受けた。
 山口県の病院にかかる前、長崎県の病院で「肺に曇りがある」との診断を受けていた。原因は分からなかった。俣野さんの次男がインターネットで「家族の会」を見つけて相談。すぐに山口の病院につないでもらったという。
 県庁で1日、会見し、「中皮腫の診断実績のある病院の情報などは少ない。会のおかげで早く病気を発見できた」と感謝の思いを口にした俣野さん。今は「毎日毎日を一生懸命生きればいい」との思いで生活を送る。同じ立場で悩んでいる人たちのため、初めて体験を語ることを決意した。

 家族の集いは10日、長崎市桜町の長崎商工会館3階で開く。▽午前10時~正午は健康被害に関する相談会▽午後1時~3時半は講演会と交流会-をそれぞれ予定。参加費無料、予約不要。家族の会福岡支部は平日午前10時~午後4時、電話相談も受け付けている。問い合わせは同支部(電092.409.1963)。