「島原道路」促進へ 4市が吾妻で大会

島原道路の早期完成を求める参加者=雲仙市、吾妻町ふるさと会館

 長崎県南島原市と諫早市を結ぶ地域高規格道路「島原道路」(全長約50キロ)の建設促進大会が4日、雲仙市の吾妻町ふるさと会館であり、整備区間の早期完成や財源確保の要望を盛り込んだ決議を採択した。
 1994年に国の計画路線に指定された島原道路は、全線開通すると南島原-諫早間の所要時間が現在の90分から40分に短縮される。島原半島の農業や観光の活性化、災害時の代替道路としての役割などが期待されている。
 現在5区間が整備中だが、島原市有明町-雲仙市瑞穂町の約10キロの範囲などが未着工で、約33キロが未供用区間として残っている。
 促進大会は雲仙、島原、南島原、諫早の4市が主催。各市長や中村法道知事、地元住民ら約400人が参加した。雲仙市の金澤秀三郎市長は「人、夢、未来をつなぐ島原道路の早期開通に向けて、地域一体で取り組む」とあいさつ。決議を採択した後、全員で「ガンバロー三唱」をして気勢を上げた。

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