古舘寛治×滝藤賢一が兄弟役でW主演!! 野木亜紀子が愛すべきダメおやじの人間賛歌を描く!

テレビ東京系の2020年1月クールの「ドラマ24」枠が、古舘寛治、滝藤賢一がダブル主演する「コタキ兄弟と四苦八苦」(金曜深夜0:12、開始日未定)に決定した。生きるのが下手な兄弟が、「レンタルおやじ」を通して孤独な依頼人たちとかかわり、さまざまなむちゃぶりに“四苦八苦”しながらも、どうにか生きていく人間賛歌コメディーだ。

真面目すぎてうまく生きられない兄と、そんな兄を見て育ったせいか、ちゃらんぽらんにしか生きられなくなった弟。無職の残念な兄弟が、ひょんなことから「レンタルおやじ」を始めることに。依頼内容は、「定年退職した夫の様子がおかしい」「友達が孤独死しているのではないか」「3カ月後に世界が終わる」など、ひとクセある案件ばかり。この人間賛歌コメディーを執筆するのは、数々の人気作品を手掛け、市川森一脚本賞、向田邦子賞を受賞して以来となる野木亜紀子氏。野木氏はテレビ東京作品初参加でオリジナル脚本を手掛ける。また、監督は映画監督・山下敦弘氏が務める。

コタキ兄弟の兄・古滝一路を演じる古舘は「古舘寛治が主演の一人??? これはきっとドッキリに違いない。ドッキリドラマ。僕は実際放送されるまで信じられませんよ。いつドッキリ看板を抱えたテレ東の人が現れるか分かりません。うっかり心許せません」といまだ半信半疑。さらに、「その上でそのドッキリに乗っかった、だまされた私がコメントをさせていただくと、こんな夢のようなことはないのです。自分が主演! ありえない! しかも滝藤くんという素晴らしい売れっ子俳優とのダブル主演! その上に今や飛ぶ鳥を落とす勢いの野木亜紀子さんがこれ以上ない素晴らしいオリジナル脚本を書いてくださり、あの山下敦弘監督が優れたセンスと繊細な演出で僕らの手綱を握ってくれる。スタッフも優秀で個性あふれるメンツぞろい。これはもう必死にやるしかありません。なんとしてもスゴオモな(すごく面白い!)作品にするのです。みんなで!どうかドッキリでありませんように!」と意欲をみなぎらせた。

そして、滝藤賢一はコタキ兄弟の弟・二路を演じる。古舘との共演について滝藤は「フジテレビ湾岸スタジオで古舘寛治さんと久しぶりに再会し、『なんか一緒にやれたらいいね』と話していたのが2017年初頭のこと。その数日後には私の初主演作『俺のダンディズム』(同系)の濱谷プロデューサーと渋谷でお茶して、あれよあれよと言う間にこんな大きなプロジェクトに…。本当に夢のようです(泣)」と奇跡のような展開でこのドラマが実現したと明かす。また、「脚本の野木亜紀子さんとは『重版出来!』(2016年/TBS系)でご一緒して以来2度目。毎回あがってくる台本が信じがたい面白さ。お見事でございます! しかも当て書き…もはや、言い訳のしようもありません(汗)。そして、山下敦弘監督とは同じ年で同郷。運命を感じております。常にカメラ横にへばりつき台本で顔を隠しながら芝居を見ているさまが、われわれ俳優には心強く安心感を与えてくれます。そしてわれらが座長、古舘寛治さんの『コタキ兄弟』への熱き思いがダダ漏れになっていて、正直めんどぅな時もありますが、毎日口癖のように出るつぶやき『幸せだなー』が、現場の全てを物語っております!」と喜びを表した。

脚本の野木氏は「古舘×滝藤でテレ東。それはやってみたいぞ。ということで走り出したこの企画。『とにかく芝居がしたいんだ!』という熱いリクエストに応えた結果、2人の芝居場がほとんどで、大量のセリフを覚えねばならないという苦行が発生。まさに一切皆苦。以前からファンだった山下監督が全話を演出してくれ、そうそうたる役者陣がゲスト出演ということで、出来上がりが他人事のように楽しみです」とコメント。

山下監督は「主演・古舘寛治、滝藤賢一。脚本・野木亜紀子。この並びに誘われたら断るバカはいません。ただ12話全部を監督する選択をした自分はバカだなと思います。いや~しんどい…。日々老いを感じるというか、日々老けてます。でも脚本面白いし、魅力的なキャストの演技を見ていると疲れを忘れてしまう。ドラマという分野にあまり慣れていない自分が演出するので、かなりいびつなドラマに仕上がると思いますが、まぁ楽しみにしておいてください。とか言いながら、まだ半分も撮り切ってない…。とにかく最後まで走り抜けます」と手応えを語った。

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