地域の安心をつくる~いつでも安心して受診できる病院を目指して~(2)

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▽金沢医科大学病院 呼吸器外科 薄田 勝男(うすだかつお)臨床教授
診療日:毎週金曜日午前(予約不要)
今年4月から「呼吸器外科専門外来」を新設し、肺、縦隔(じゅうかく)、胸腔、胸壁(乳腺を除く)の診療を行い、肺がんの手術および化学療法などの治療を行っています。
日本人のがんで死因1位「肺がん」の治療法が大きく変わろうとしています。外科切除に「分子標的薬」や免疫細胞を再活性化してがん細胞を退治する「免疫チェックポイント阻害薬」を併用することで治療効果が向上しており、治療が困難であった進行肺がんの治療にも一筋の光明が見え始めました。
また、患者さんの苦痛の少ない呼吸器外科手術・気管支鏡検査治療にも取り組んでいます。肺がんに対して、肋間(ろっかん)を開大させないTVモニターの胸腔鏡下肺葉切除術では、3~4cmの切開と2個のポート孔を用いて行い、気管支鏡検査法の改善により、ほとんど苦痛を感じなくなりました。現在、診断や治療効果の判定に有効な肺がん・胸部腫瘍に対する拡散強調画像検査にも取り組んでいます。これらの新しい治療に積極的に取り組んでいますので、どのようなことでもお気軽にご相談ください。

▽金沢医科大学病院 乳腺・内分泌外科 井口 雅史(いのくちまさふみ)准教授、野口 美樹(のぐちみき)講師
診療日:毎週水曜日午前(要予約)
(内線1111)
昨年10月から「乳腺・内分泌外科専門外来」を新設しました。乳腺専門医2名が交代で診療を行い、乳がん検診、診断、手術、薬物治療まで広く対応しています。
当院の乳房撮影装置(マンモグラフィ)は最新の3D撮影が可能な装置(トモシンセシス)を備えており、撮影角度を変えて複数の方向から撮影することで乳房内の観察がしやすくなり、通常診断が難しい乳がんも発見しやすくなっています。
進行度が0期から1.期までを「早期乳がん」と呼ばれていますが、開設以降、当院ではその早期乳がんの発見率が高くなっています。この段階で治療ができれば90%以上は治るといわれており、0期で発見できれば、抗がん剤などの薬物療法は不要です。
女性は40歳を過ぎたら、集団検診(住民・職場)を継続して受けるとともに、日ごろから乳房の自己検診を行うことが大切です。そして、要精密検査の通知や自己検診で異常に気付いたときはすぐに乳腺専門外来を受診してください。

◆金沢医科大学氷見市民病院の診療以外の取り組み
▽人間ドックなどの予防医療を推進
人間ドックの従来のコースである簡易ドック・日帰りドック・一泊ドック・脳ドックの4つに加え、7月からPET―CT検査による「がん早期発見コース」を新たに設けました。PET―CT検査では、全身を一度に検査してその分析を画像化することにより、多くの種類のがんを早期に発見するのに有効とされています。
その検査を金沢医科大学病院で行い、後日その結果を金沢医科大学氷見市民病院で説明します。この検査に対して市ではその費用のうち2万円を助成しています。
ぜひこの機会に受検ください。
※詳しくは、金沢医科大学氷見市民病院健康管理センター(フリーダイヤル)までお問い合わせください。
【電話】0800-200-5134

▽患者相談支援窓口患者さんの不安をサポート
患者さんやご家族の方の入院や在宅での療養生活での不安など、医療や福祉についてさまざまな相談をお伺いする「患者相談支援窓口」を1階エスカレーターの正面に今年7月から新たに開設しました。
心配なことや困りごとなどお気軽にご相談ください。皆さまに安心して療養していただけるようお手伝いをさせていただきます。
※患者さんの個人情報は守秘するとともに、相談したことで不利益を被ることがないよう十分に配慮します。

▽健康づくり教室
市民の皆さんを対象に、予防法や診断・治療法などについて、専門の医師がわかりやすく講義を行う「健康づくり教室」を毎年開催しています。
今年も、これまで栂病院長をはじめ、各診療科の先生により5回開催し、毎回200人を超える方々が受講され、好評をいただいています。
今年の開催は、残すところあと1回となっており、11月16日(土)午後2時から「インフルエンザの流行に向けて」をテーマに救急科眞柴臨床准教授が講義します。
インフルエンザの流行の前に、予防法や診断・治療法などについて学んでみませんか?対象者の皆さんには、氷見きときと健康ポイントを交付します。
※詳しくは、本紙27ページをご覧ください。

▽夏休み親子ふれあい医療フェスティバル
体のしくみや機能を学び医療体験を通して、将来の職業選択に役立ててもらうため「夏休み親子ふれあい医療フェスティバル」を平成24年から毎年開催しています。今年は8月4日に開催し、小・中学校生とその保護者115人が参加されました。
腎臓内科の齋藤臨床教授から理科の実験や腎臓の働きについて講義を受けた後、手術や看護、くすりの調剤、ギプス・リハビリなどの7つのコースで医療を体験していただきました。

▽地域医療を支える医師・看護師の誕生を支援
金沢医科大学医学部では、氷見市在住で19歳以下の人を対象とした指定地域推薦入学試験制度を特別に設けており、毎年1人を募集しています。試験に合格すると大学と市から入学金や授業料、設備更新費、教育充実費の全額を奨学金として貸与します。また、金沢医科大学氷見市民病院で10年間勤務するとその返済を免除します。これまで、この制度を活用して氷見市出身の医師が3人誕生しています。
また、市では将来、金沢医科大学氷見市民病院に勤務しようとする看護学生に対して修学資金の貸与も行っています。金沢医科大学に在学する看護学生または氷見市出身の看護学生を対象とし、卒業後、一定期間勤務すると返済を免除します。
今後も、本市の地域医療を支える人材の確保に努めていきます。
※詳しくは、市病院事業管理室までお問い合わせください。

問合せ:
・氷見市病院事業管理室
【電話】0766-74-8126
・金沢医科大学氷見市民病院
【電話】0766-74-1900