元保護犬のミニチュアシュナウザー 新しい家族の下でアウトドアライフを満喫中

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アウトドア派のAtom君とRicoちゃん

大阪市此花区に住むAtom君とRicoちゃんは、“アウトドア派”のミニチュアシュナウザー。関西一円はもちろん、中部、北陸、東海、中四国と、お父さん(江藤貴宏さん)が運転する車であちこち出掛けています。

江藤夫妻はAtom君とRodem君の“育児”にも参加した

江藤家にはもともとAtom君とその兄弟のRodem君がいました。貴宏さんも妻の友紀さんも大の犬好きでしたが、飼うのは初めてということで、約2年にわたってペットショップやペット博で情報収集。ミニチュアシュナウザーの性格や特性などをよく調べた上で、4兄弟のうちの2頭をブリーダーから迎えました。

「最初はAtomだけと思っていたのですが、ブリーダーさんから『育児参加しませんか?』と言われて毎週、京都の伏見に通ってお風呂に入れたりしていたんです。そのうち2頭ずつで遊ぶようになったので、引き離すのはかわいそうだなと思い、Rodemも飼うことにしました」(貴宏さん)

ようやく実現した犬との暮らし。しかし、2歳の誕生日を前にRodem君に先天性の病気が見つかります。免疫介在性溶血性貧血――本来、自分を守るべき免疫抗体が自身を攻撃し、赤血球を破壊して貧血になってしまう致死率の高い病気です。懸命の治療もかなわず、Rodem君は6歳で虹の橋を渡りました。

チームシュナウザーレスキューは定期的にオフ会を開催

一緒にいるときには、Atom君がRodem君を守っていたと言います。そのRodem君がいなくなり、Atom君に心配な変化が表れました。留守番のときに異様な鳴き方をしたり、帰宅すると排泄物がぐちゃぐちゃになっていたり。半年後には、健康が取り柄だったAtom君がごはんを食べなくなり、急性膵炎と診断されました。

「Atomのことはもちろんですが、妻のことも心配でした。Rodemを亡くしたことで、Atomへの依存度が高くなっていたんです。もしAtomに何かあったら耐えられないだろうと。Atomにも相棒が必要だし、もう1頭シュナを迎えようと考えました」(貴宏さん)

貴宏さんは「チーム シュナウザー レスキュー(TSR)」という団体のホームページを検索しました。TSRはミニチュアシュナウザーを愛する人たちが集まり、犬種限定で保護活動を行っているボランティア団体。2012年に発足し、現在では北海道から九州まで約60名がメンバー登録しています。各地域の行政施設等に収容されたミニチュアシュナウザーを必要に応じて引き出し、預かりボランティア宅で適切なケアを行いながら里親募集・譲渡へとつなげるのが主な活動です。

先住犬のAtom君とRicoちゃんは会った瞬間から意気投合

TSRの活動を知り、「次に迎えるときはココから」と決めていた貴宏さん。Atom君の相棒探しをしていたとき目に留まったのが、当時はリンダちゃんと呼ばれていた女の子でした。リンダちゃんは兵庫・たつの市で放浪していたところを行政機関に保護され、飼い主の迎えがなかったことからTSRへ。当時は預かりボランティア宅にいて、まだ里親募集はされていませんでした。

貴宏さんは預かりボランティアの女性とコンタクトを取っていましたが、友紀さんは次の子を迎える気持ちになかなかなれなかったとか。そんなある日、2人はAtom君を連れて山中湖で開催されたシュナ愛好家の集いに参加します。Rodem君が亡くなったとき、たくさんのお花を届けてくれた仲間たちに会うためです。そして、帰りの車の中で“流れ星”を見ました。

「最初はUFO?なんて言ってたんですけど(笑)、直後にあのメールが来たということは、RodemがRicoを連れて来てくれたんだと、今はそう思っています」(友紀さん)

友紀さんが言う“あのメール”とは、TSR代表から届いた、リンダちゃんの里親募集開始の知らせでした。

最初に犬を飼うまでに約2年をかけて情報収集したという江藤夫妻

それでもまだ決心できなかった友紀さんですが、貴宏さんに説得され、リンダちゃんとのお見合いの場所へ行くと、2秒で気持ちが変わったと言います。

「会った瞬間、Atomと一緒に仲良く走りだしたんです。その姿を見て、この子をうちにと思いました」(友紀さん)

約2週間のトライアルを経て、リンダちゃんはRicoちゃんとして、正式に江藤家の一員になりました。

「家の中でオシッコしたとき、『失敗した!』って顔をして隠れようとしていたので、前の飼い主さんに怒られていたのかもしれません。もしかすると、それが原因で捨てられたのかも…」(友紀さん)

真偽は分かりませんが、今ではちゃんとシートの上でオシッコするようになったRicoちゃん。Atom君も精神的に落ち着いたようで、留守番中におかしな鳴き方をすることはなくなりました。

シュナ仲間たちとたくさんの思い出を作っているAtom君とRicoちゃん

Rodem君の時代からいろいろなところへ旅行していた江藤家ですが、それはRicoちゃんを迎えてからも同じ。犬同宿OKのホテルやペンションに泊まったり、キャンプを楽しんだりしています。新しい家族の下でRicoちゃんの“犬生”は一変。シュナ仲間と一緒にアウトドアライフを満喫中です。

(まいどなニュース特約・岡部 充代)