【プレミア12】侍Jがスーパーラウンド進出決定! 4番鈴木が決定弾「チームに勇気を」

3ランホームランを放った侍ジャパンの広島・鈴木誠也【写真:Getty Images】

3回に侍ジャパン今大会1号となる3ラン、2連勝でスーパーラウンド進出決定

■日本 4-0 プエルトリコ(プレミア12・6日・台湾)

 野球日本代表「侍ジャパン」は6日、「第2回 WBSCプレミア12」(テレビ朝日系列で放送)オープニングラウンドB組の2戦目プエルトリコ戦に臨み、4-0で勝利。この日台湾がベネズエラを下したことで日本の上位2チーム入りが確定し、東京で行われるスーパーラウンドへの進出が決まった。今大会で4番に座る鈴木誠也外野手は3回、今大会1号となる3ランを放ち、2連勝に大きく貢献した。

 1点リードの3回2死一、三塁。鈴木は先発左腕ソトの直球にフルスイング。打球は左中間席中段に飛び込む3ランとなり、リードを一気に広げた。鈴木は「みんなが繋いでくれたおかげ。ホームランは何も考えず、しっかり自分のスイングが出来た。特に(球種は)狙わず、来た球を打った」と振り返った。

 日本の4番という重責を担う鈴木だが「打席では自分のやれることだけを整理して、冷静に。でも、高ぶるものはある」と静かに闘志を燃やす。稲葉篤紀監督は「誠也の一発がチームに勇気を与えてくれた。4番が打つとチームはいい雰囲気になる」とこの働きに納得の表情だ。

 この日は一発だけでなく、足でもチームを勢いづけた。2回先頭で四球を選ぶと、続く浅村の3球目で走り、盗塁成功。「隙があったので積極的に行こうと思いました。何とかして得点圏に進んで、プレッシャーを与えられたらと」と繋ぐ野球にこだわった。

“繋ぐ”のは打席の中だけではない。5日のベネズエラ戦では4打数1安打2打点。第1、2打席と連続で見逃し三振に倒れるなど、外国人投手に翻弄されていた。それでもただ落ち込むということはない。「打ち取られた選手が後ろ(の打順)にどういうボールだったとどんどん伝えていかないと。そういう雰囲気になっている時間はない」と、ベンチの中でも勝利のため、チームメイトに経験を繋いでいった。

 チーム一丸で掴んだスーパーラウンドへの切符。7日の台湾戦にも勝ち、この連勝を東京にも繋げたい。(臼井杏奈 / Anna Usui)

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