焼け跡から焦げた「電灯盤」 首里城火災1週間、電気系統の不具合が有力

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全焼した正殿の北側から運び出した「電灯盤」とみられる大型の電気系統設備を調べる消防隊員ら=6日午後0時17分、那覇市首里当蔵町(小型無人機で撮影)

 首里城正殿などが全焼した火災から7日で1週間となった。沖縄県警と那覇市消防局は目撃情報などから正殿内の火元をおおよそ特定し、実況見分を続けるが出火原因を突き止めることができていない。防犯カメラの解析が進む中で市消防局は6日、「電気系統の原因が有力」と発表した。捜査の焦点は何が、どのように電気系統の不具合を引き起こしたのかになりそうだ。

 沖縄県警は発生当初、部外者の侵入、放火の可能性を含めて捜査した。首里城敷地内外の膨大な防犯カメラ映像を基に解析を進め、不審者の出入りが無いことを確認。「事件性は考えにくい」との見解を示す。

 電気系統の不具合によって火災が起きた可能性としては、熱感知センサー作動直前に正殿内の防犯カメラ7台の電源が落ちていること、カメラが正殿内部で光が点滅し、その後煙が出ている様子を捉えていることなどが挙げられる。映像を確認した関係者への取材で判明した。

 出火元とみられる正殿北東側には電灯盤が設置されており、焼け跡から黒く焦げた状態で見つかった。

 広範囲の焼失面積と、膨大ながれきが残る現場の状況から、那覇署は「出火原因の特定にはしばらく時間がかかる」とみる。正殿には赤瓦5万5千枚が使われており、県警と消防は一つ一つを手作業で移動させた後、本格的な検証作業をスタートさせている。

 捜査関係者は「日本国内だけでなく世界もなぜ火事になったのか注目している。県民の思いに応えるためにも何としても原因を突き止める」と使命感を見せた。