2020年レッドブルドライバー最有力候補のアルボン「まだまだ改善する必要がある。ボスを満足させられるといいね」

 アレクサンダー・アルボンは、2020年にレッドブル・ホンダに残留することを望んでいるが、チーム上層部とそれについての話は今のところしていないと語った。シーズン残りのレースで進歩し続け、それがボスに評価されることを願っているという。

 2019年にF1にデビューしたアルボンは着実に結果を出しており、ドイツGPから毎戦入賞。トロロッソからレッドブルに昇格したベルギーGP以降、チームメイトのマックス・フェルスタッペンよりもポイントを稼いでいる。

 アルボンは最近の自分のリザルトをポジティブにとらえている。
「よくなってきている。もちろん、もっと速く走るために改善を重ねていきたいと思っているが、それには時間がかかるものだ。ある週末に思っていたほどうまくいかなかったとしても、それでストレスに苦しむことはない。進歩し続けている限りは満足だ。僕自身にまだまだ改善していける部分があるということだからね」

 アメリカGPの金曜、レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーは、まだ確定していないが、このままアルボンが改善していけば、レッドブルの2020年シートを与える可能性が高いと発言した。
「シートをつかむ可能性は高いが、あとは彼次第だ。彼のこれまでの仕事には誰もが感心している」

2019年F1第19戦アメリカGP土曜 アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)

 ボスを満足させる仕事ができていると思うかという問いに対し、アルボンは「今の状況に満足している」と答えた。

「十分な仕事ができているかどうかはこれから見ていくよ。僕はそのことだけを考えて過ごしているわけではない。今までも何度か話したとおり、一戦一戦に集中している。その結果にボスが満足してくれれば、僕を残留させるだろう」

「来年(レッドブルに)残してくれると思いたいね。でもまだやるべきことは残っている。改善する余地はまだあるから、今後のレースで努力していく」

 ルーキーのアルボンは、ここまでまだ19戦の経験しかなく、今年は初めて走るサーキットも多い。

「それを忘れている人が多いよね。初めて走るコースもいくつかあるんだ。ルーキーだから、自分で自分自身にプレッシャーをかけるのは避けたいと思っている。言い訳ではない。でも今は学習の途中で、向上しようとしている最中なんだ」

 自分の将来について、レッドブルの若手ドライバーの育成を取り仕切るヘルムート・マルコと話しているかという質問に対し、アルボンは「その話はあまりしていない」と述べている。

「僕は自分の仕事に集中している。もちろん彼は、僕が取り組むべきエリアについてアドバイスはくれるけどね。僕にとっては毎週末をしっかりこなしていくことが重要だ。彼も当然のことながら、できるだけいい結果が出ることを望んでいる」

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