【プレミア12】侍J、第3戦は台湾との“全勝対決” 日ハム王柏融らNPB勢3人に米マイナー有望株も揃う

台湾代表に選出されている日本ハム・王柏融【写真:石川加奈子】

日本ハム王柏融、ロッテ陳冠宇、オリ張奕のNPBトリオに台湾プロ野球の強打者が勢揃い

 ベネズエラ、プエルトリコに2連勝し「第2回 WBSC プレミア12」オープニングラウンド突破を決めた野球日本代表「侍ジャパン」。7日には1位通過をかけて地元のチャイニーズ・タイペイと対戦する。チャイニーズ・タイペイは国際大会での決勝ラウンド進出こそないものの、日本ハムの王柏融外野手、ロッテの陳冠宇(チェン・グァンユウ)投手、オリックスの張奕投手を擁し、日本野球をよく知るメンバーが揃っている。

 球場全体に響き渡る応援など、野球熱の高さは日本でもよく知られている。世界ランクは4位だが、国際大会では決勝ラウンドに進めていない。WBCでは06、09、17年と第1ラウンド敗退。13年はメジャー最多勝経験のある王建民投手を擁し、第2ラウンド初戦で侍ジャパンと激闘を繰り広げたが、延長で敗れた。「第1回 WBSC プレミア12」では、キューバを破ったものの、カナダ、オランダ、プエルトリコ相手にいずれも接戦を落とし、1次ラウンドで姿を消した。

 一方で世代ごとの代表では世界の強豪にも負けない強さを見せる。今季はアジア選手権、U18ワールドカップ、U12ワールドカップの3大会を制覇。U15アジア選手権でも日本に続く準優勝になるなど、次世代が着々と実力をつけている。

 今回のメンバー28人には、NPB勢からは王柏融、陳冠宇(チェン)、張奕の3人が代表入り。楽天の宋家豪投手は選出されたものの辞退した。張奕は6日のベネズエラ戦に登板したため日本戦での登板はないとみられるが、王柏融はスタメン出場、陳冠宇はセットアッパーでの起用が予想される。

 CPBL(台湾プロ野球)所属選手では、ラミゴから8人、中信兄弟から6人が代表入り。チームの半分の14人をこの2球団で占めている。ラミゴからは本塁打王、最多安打の朱育賢、打率.389で首位打者の林立、中信兄弟からは盗塁王の王威晨と国内リーグの実力者が勢揃いしている。一方、投手陣は150キロを超える速球が武器の江少慶投手ら、米マイナー有望株中心の構成。胡智為投手はレイズ時代にメジャーでも11登板している。

 侍ジャパンが地元の大声援を跳ねのけて、3連勝でオープニングラウンド1位通過を決めることができるか、注目の一戦となる。(Full-Count編集部)

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