潜在保育士 掘り起こし 長崎県が求人サイト開設 施設とのマッチング図る

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求人サイト「保いっぷ」のトップ画面

 保育現場の人手不足や待機児童の解消が課題となる中、資格を持ちながら保育士として働いていない「潜在保育士」の活用を図ろうと、県が今月、潜在保育士と県内の保育施設をマッチングする求人サイト「保いっぷ」を開設した。人材登録手続きを手軽にし、詳細な求人情報を迅速に提供することで、潜在保育士の掘り起こしなどを進める。
 県は、県内で資格を得た潜在保育士を約7500人(2016年度時点)と推計しているが、詳細な実態は把握できていない。結婚や出産を機に離職し、給与面や体力面の心配などから再就職しないことが多いとみられている。
 一方、共働き世帯が増える中、希望しても認可保育所などに入ることができない待機児童は県内に70人(今年4月時点)。全て大村市内だが、待機児童が生じていない市町でも人手に余裕がないのが現状だ。幼児教育・保育の無償化に伴い、今後、入園希望が増えることも予想されている。
 人材確保については、県保育士・保育所支援センターがこれまで、希望する潜在保育士が人材登録する制度をつくり、マッチングしてきた。ただ、登録には規定の用紙を提出し、詳細な情報は同センターに電話で問い合わせるなど、手続きには煩雑な面があった。
 県が同センターと連携し、今月1日に開設した「保いっぷ」では、人材登録の手続きがパソコンやスマートフォンで完結。求人情報を検索し、施設の所在地や給与、就業時間など詳細な情報も閲覧できる。求職登録をすれば気になる施設の見学などを申し込むことができ、定期的に指定地域の求人情報が届く仕組みだ。
 県こども未来課は「サイト開設で手続きが手軽になった。まずは情報に触れてほしい」としている。「保いっぷ」(http://www.nagasaki-shiencenter.jp)。